広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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 若さの元!やわらか肋骨とカチカチ肋骨

やわらか肋骨

寒いと体が縮こまって「ぎゅ~~っ!」と固まってしまいがちですね。
それは体を小さくすることで熱を逃がさなようにする為でもあり、力が入るのは筋肉の発熱量を増やし寒さをしのぐ体の反応です。
これは体を守るための一時的な防御反応なので問題ありませんが、もし寒くもないのに体が固まったまま力が抜けなくなっていると問題です。

固まりやすい場所は人それぞれで、脚や腕、腰、首 など。
特に多いのは肋骨のようです。
さて、肋骨はどんな形をしているのか?どこにあるのか?
肋骨は胸の中にあります。
左右12本。
それぞれ背骨(胸椎)から出て、胸の真ん中の「胸骨きょうこつ」と言う骨に向かって伸びています。
全部がカチカチの骨ではなく、胸の前側は柔らかい軟骨です。
図を見てください。

解剖イラスト

12本のうちの上から1~7番までは、胸の前で胸骨と一本一本つながっています。
それに対して8~10番は、軟骨の部分で肋骨同士がお互い融合して胸骨につながっています。
さらに11、12番は、胸骨と繋がらず浮いています(浮遊肋骨)。
この構造の為、上の方の肋骨よりも下の方がよく動きます。
試しに自分の肋骨の下のほうに両手を当てて深呼吸してください。
肋骨が広がったり閉じたりしているのがわかると思います。

この肋骨。
なぜ動かないといけないのか?

一つは、先ほどやった呼吸のためです。
息を吸うときには肋骨を広げて、息を吐くときには肋骨を閉じて呼吸しています。
もう1つは、背骨を動かすためです。
肋骨は背骨(胸椎1~12番)にひっついているので、肋骨が動かないと背骨も動けなくなってしまうし、逆に、肋骨を動かすことで、背骨を簡単に動かせます。
誰かの背中に回って、背骨を1個つかんで曲げようとしても無理だと思いますが、肋骨を使うと少ない力で簡単に背骨を曲げることが出来ると思います。
つまり、背骨と肋骨の動きは連動していると言えます。

この肋骨の動きが悪くなるとどうなるか・・もちろん「呼吸が浅くなる」「背骨が動かない」。
これ以外にも、例えば「腕が真上まで上がらない」「立ったまま靴下が履けない」「後ろに振り向くと首がいたい」「前かがみで腰が痛い」などなど他にも沢山の影響が出ると思います。
試しに背中を丸めて腕を上に上げてみてください。
腕が上がりにくくないですか?
首も左右に回しにくくなっていると思います。
どんな動作も首だけ腕だけで行われているのではなく、全て胴体部分(肋骨や背骨)の動きを伴って行われているのためです。
だから、肋骨の「開く動き」や「閉じる動き」といった、どの向きにも動けるやわらかさが必要となります。
では、ちょっとしたエクセサイズ。胸を膨らますように息を吸ってください。

呼吸イラスト

そのとき、胸の動きに合わせて、あごを引いてください。
首の骨がまっすぐになる感じ。
これが息を吸うときの自然な連動だと思います。
これが逆になると、吸うときにあごが上がってしまいます。

あごを上げながら息を吸ってみるとどうですか?
あごを引いたほうがよく胸が膨らんで、息もたくさん吸えるのではないでしょうか。
この時の腰、骨盤、脚への連動も考えたほうが良いのですが、今回はそこまで気にせず「胸と頭の動きの連動」を意識してやってみてください。
ただし呼吸は無理ない程度にゆっくりと。
少しずつ「カチカチ肋骨」が「やわらか肋骨」に変わって来ると思います。

カチカチ肋骨

肋骨の柔軟性がいかに大事か、だいたい説明できたと思うので。次は、なぜ肋骨が固くなってしまうのか?
不思議ですね。最初はみんなやわらかいはずなのに。
どうやら年齢とともに固くなってくる事が多いようです。

体幹部

 子供を見てみましょう。
全身やわらかいですね。
子供は大人と違って骨がまだ未完成なので骨自体がやわらかいのですが、それ以外の違いも考えてみましょう。
それは体の動かし方の違いです。
子供は手足も短かく力も弱く、体重も軽いので、手足だけではなく胴体(体幹部)もしっかり動かします。
また、鬼ごっこ、鉄棒、木登りなど、全身使った遊びも多いので自然と肋骨の柔らかさを保っているのでしょう。
では大人は?
手足も伸びて体も大きくなり、力もつき、体重も重くなるので、大体のことが「手先」「足先」だけでも出来るようになってきます。
手先や足先だけを使う動きを上手にやるためには、体幹部分を固定したほうがやりやすいようです。
例えば、針に糸を通す場合。
肘を机から浮かせて糸を通す場合と、肘を机について通す場合。
やってみるとすぐわかるのですが、肘をついてた方がすごくやり易いはず。
手先だけの細かい作業をやる時は、手先以外のところを固定したほうがやり易いわけです。
こうやって、全身、特に体幹部を使う機会が少なくなってくると、次第に肋骨が固まって来るのでしょう。
パソコンも手先しか使わない人が多いようなので、注意が必要です。

さて、肋骨が固くなると呼吸がしにくくなる話は前回しましたが、その呼吸。一般的には、「胸式呼吸」と「腹式呼吸」に分けられます。
皆さんは「腹式呼吸」の方が馴染み深いかもしれません。
下っ腹を出したりへこませたりする呼吸法です。
ある本によると、腹式呼吸の能力は年齢が上がってもあまり衰えないのに、胸式呼吸の能力は20歳ごろから急激に低下してくるそうです。
高い運動能力を発揮するには、十分な酸素が必要です。
その役目をになっているのが「胸式呼吸」なのだそうです。
肋骨が柔軟で胸式呼吸の能力が高ければ、多くの酸素を一気に取り込むことが出来ます。
胸式呼吸は「アクティブ呼吸」で腹式呼吸は「リラックス呼吸」という言い方も出来るのかもしれません。

では、肋骨がガチガチに固まった人はどうすればよいのか。
脚も、腰も、肋骨も、肩も。
全身ガチガチ。
そんな方がいらっしゃいました。
肩は両肩とも四十肩を以前やっており、動きが狭くなっています。
肩こりがひどく、マッサージに月に何度も通って強くもんでもらってるようです。
こういう方は大変です。
全身の主要な関節がみんな固く固定されていて、お互いの固さが影響しあい悪循環を起こしています。
こういった場合、まずは一番緩みやすそうな所から施術を行うのが良いようです。
この方の場合、まずは脚から始めました。
例えば、脚がゆるめば腰もゆるみます。
股関節がゆるめば背中もゆるみます。
肘がゆるめば肩、首がゆるみ、肩が緩めば胸、肩甲骨周りがゆるむ。
みんなつながっています。
また体の緊張状態(固さ)もコントロールしているのは脳なので、体の一部でも緊張が取れると脳の緊張レベルも下がり、結果的に他の部分の緊張レベルも自然と下がるようです。
いつもは家庭での簡単なエクササイズを指導するのですが、この方の場合はあえて指導はしませんでした。
これだけ動きが制限されていると、自分で動かそうとおもってもうまく出来ずに違うところに負担をかけてしまうかもしれません。
1回目で肩関節の動きがややつき始めました。
数回も施術を行えば自分でエクササイズできるレベルにはなりそうです。

しょっちゅうコリをほぐしてもらわないと体がもたないと言うのは普通ではありません。
なにか緊張を持続させている原因があるのであれば、それを取り除かなければいけません。
ではエクササイズを一つ紹介します。
ちょっとこれは難しいかも知れませんがチャレンジしてはいかがでしょうか。
図を見てください。

背中をスライド

背中を背骨で左右に割って、右側の背中を真上に上げ、左側の背中を真下に下げるように動かします。
イメージは背中を上下にスライドさせる感じです。

もちろん少ししか上下には動きませんが、イメージして動かしてみてください。
背中のガチガチの人は、うまく出来ると背中の筋肉がバリバリ剥がれる感じがして、その後すごくぽかぽか暖かくなって来ると思います。
背中の憑き物が落ちた感じになるかもしれません。

背中曲げ
背骨を左右に曲げるのではないので、そこのところは注意してやってください。
あくまで背骨はまっすぐな状態で。
最初は無理せず徐々に試してみてください。

(2014年掲載)2021.09更正

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