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整体よもやま話

集心法を応用した検査

関節の歪み(異常)を検査する方法として、見た目から判断する方法と、可動性を基準に判断する方法があり関節の連動ます。もちろんこれ以外にも方法はあるのですが、今回はこの「見た目」と「可動性」の二点に絞って少し考えてみたいと思います。

見た目で判断する場合、注意しないといけない事は、見る人の思い込みによって検査結果に大きな差が現れると言うことです。おそらく多くの人が自分はあるがまま正確に物を見ていると思っています。でも意外と正確に見えていないのが現実です。
人は見たいものを見て見たくないものを見ないようにする処理を頭の中でやっています。「こうなって欲しい、こうなってるはずだ」と言う見る側の思いが強く映像に反映されてしまう。それに人は一度見たものをもう一度見るときは、最初の記憶を思い出しているだけとも言われています。つまり毎回毎回新しいものを見るようには見ることが出来ないと言うことです。
こういった「見る」と言う行為の不確実性によって、見た目で判断する場合は見る側の個人差の影響を強く受け、信頼性は低くなってしまいます。

では、関節の可動性検査による判断の方はどうでしょう?。
可動域検査がもし正確にできるのなら、それは信頼できる検査となります。ですが、普通に動かしたのでは関節の可動性を正確に評価することは難しいと思います。そもそも可動域には個人差が大きく、部位によってもかなり差があります。その為どの程度動けば正常なのかと言う判断が困難です。また背骨のように沢山の関節が連なっている所では別の関節が動きを代償してしまい、さらに評価が難しくなります。
余談ですが、昔著名なカイロプラクターを集めてリスティング(関節の変位方向の検査)の実験をしたそうです。結果は、「右にズレている」と答えた人≒50%、「左にズレている」と答えた人≒50%と言う風に、ほぼ五分五分に分かれてしまったそうです。これでは検査してもしなくても同じ、全く信頼性が無いですね。結局「見た目」で判断するのと同じで、検査者の思い込みや勘違いなどの個人差が大きく反映されてしまい、評価基準にするには曖昧過ぎるようですね。

ここからは当院の主要技術である「集心法(しゅうしんほう)」の技術を利用した検査方法を簡単に紹介したいと思います。
異常があると言うことは、そこには必要のない力(固定力または緊張力)が発生しています。この力は正常な筋肉が皆持っている緊張(弾力性のある緊張)とは違い、完全な固定力と言った感じです。例えるならゴムの束の中に一本ロープが埋め込まれているような感じでしょうか。このロープが緊張が固定している部分でこれを捕まえなければいけないのですが、少しでもロープに対して斜めに引っ張ってしまうとこのロープの緊張を感じることが出来ません。集心法はこのロープの向きを正確に捕らえる技術です。集心法の技術で検査をすると、そこに異常があって緊張の方向にぴったり重なると「微動だにしない壁」のような感じを受けます。反対に正常な所あるいは緊張の方向と一致しない向きになっている時は、何の壁もないように「にゅるにゅると力が抜けていく」ような感じを受けます。検査方法の具体的な感覚は、飛行機などの航空レーダーのような感じです。検査する部分を支えて360度あらゆる方向へレーダービームをくるくる回していく感じです(あくまでイメージです)。すると緊張の固定がもしあれば、その緊張が出している力の方向とピッタリ重なったところで、レーダービームがカチッと止まります。石ころにぶつかったような感じです。この感覚は、ぶつかる所とぶつからない所とで明確な差があります。アナログな感じではなくデジタルな感じで、「0」か「1」かと言った明確な差です。これを利用すれば異常を見つける際の個人差を極力無くすことができると思います。また大きな力もいりませんし。どれくらい動くのかを評価するのではなく、全く動かないと言う感覚を基準に判断するのが特徴です。動く幅が狭い/広いと言ったあいまいさは無く、判断がしやすく確実性が増します。

如何に正確な検査を行うかは、症状の正確な把握や治療時間の短縮、施術結果を評価するのにも非常に重要なため、その技術を創意工夫し信頼性を向上するよう研究を続けています。
参考コラム固まった筋緊張をゆるめる動き(集心法)

(2018年8月加筆修正)2021.02更新