広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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顔のむくみと首のゆがみ

顔のむくみ

今回は痛みやシビレと言った話ではなくて、顔のむくみの話です。
女性の方で、どこか痛くなった時に時々ご来院くださるのですが、今回は痛みではなく、顔がむくむのが気になるとおっしゃいます。
最近特に顔のむくみが気になるようになってきたそうです。
プールやウォーキングで適度に運動はしているし、一時は少し太っていたそうですが、今はもとの体重に戻っているそうです。
水分も気にして適量とっているようなので、その辺には問題はなさそうに思います。
顔がむくむ原因には、内科的なことが関係していることが多くあって、原因によっては施術の範囲外にもなるのですが、せっかく相談いただいたので出来る範囲のことをやることにしました。

まずは検査をして、何か悪さをしていそうな所がないかを見ていきます。
背中から首までを触診すると、丁度頚椎7番のところで、大きく頸椎が倒れこんでいます。
ちょうど「くの字」の形。
さらに細かく見ると、頚椎7番、胸椎1番と2番の左右の関節が詰まっています。
関節の詰まり方にそれぞれ左右差があるので、全体としては頸椎が左へ倒れこむ形になっているようです。
それ以外の頸椎も触診して、どうやら頚椎7番から上は問題ないようなので、頸椎7番、胸椎1番と2番の3箇所の緊張を緩めていくことにします。

仰向けに寝てもらい、緊張が出ている頸椎7番を手のひらで覆うように支えます。
やはりバランスが乱れています。
手のひらで支えると、頸椎7番の片側が異常に重くなっているのが分かります。
重くなっている部分を支えてバランスを取り直し、ゆるむまで待ちます。
しばらく待つと頸椎7番は緩んできたので、胸椎1番と2番についても、同様の操作をして緩めます。
頸椎や胸椎には、お互いを上下に結んでいる筋肉もあれば、外へ広がって肋骨へ伸びる筋肉もあるので、少し広範囲に検査して、他にも緊張がある部分があれば緩めて行かなければいけません。
検査すると、胸椎につながっている肋骨にも緊張が出ている箇所があります。
肋骨と胸椎をつなぐ関節にも歪みが出ていますし、肋骨と肋骨との間にも緊張と歪みが。
これらも全部緩めてて行きます。
すると、施術が終わって顔のむくみの感じを聞くと、顔のむくみがスッキリして来たとおっしゃいます。
が、まだ十分な効果が出たかは判断出来ません。
施術中姿勢を何度も変えたので、その影響でむくみが一時的に減少した可能性もあります。
その後、1週間後に来られた時に顔のむくみのその後を聞いてみると、施術以来、顔のむくみ感は無くなったそうです。
どうやら頸椎と胸椎の緊張が原因で間違いなかったようで、安心しました。

この話は、頸椎7番や胸椎1番、2番を治すと、むくみが治るという単純な話ではありません。
同じ部分に緊張が出ていても、違う症状を出したかもしれません。
今回のかたは、それがむくみの原因になっていたと言うだけで、別の症状として現れる可能性もありました。
「この症状にはここを調整」と言う固まった考えで身体を見てしまうと、視野が狭くなって、なかなかうまく行かない事が多くなります。
先入観を持たず、只あるがままを見て、出来ることをやるようにしています。

2018年7月加筆修正(2021.09更新)

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