広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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足首の痛みに対する施術例

臨床例1)足首を軽く捻って痛みが発生

些細なことがきっかけで痛み出るようになり、それが消えなくなる事があります。足首の痛み
今回の話は、立ち上がる時にほんのちょっと足首をひねっただけなのに、それを切っ掛けに足首の痛みが消えなくなった話です。

50代女性。
1週間前から、右足首に痛みがあります。
原因を聞くと、横座りから立ち上がるときに、ちょっと足首をひねったそうです。
それから、痛みがずっと続いています。
でも、そんなに激しくひねったわけではありません。
ほんのちょっと、少し変な動きで捻ったぐらい。
どんな動きで痛むのか聞くと、歩くのは大丈夫。
ただ、何かの拍子に、不意に痛みが強く出るそうで、その時の足首の動きを上手く説明できないようです。

施術は、痛みを再現させるための動作テストから始めます。
まずは、足首の動作テス。
足首を各方向(屈曲、伸展、内反、外反)に自分で動かしてもらいます。
予想通り、これら単純な動きでは、ハッキリとした痛みは再現されません。
今度は、私が足首を動かしてみます。
すると、伸展(底屈)で少し違和感が出るようです。
ですが、痛みは無いと言います。
そこで今度は、カカトをもって持ち上げてみると(カカトが前方へ移動する向き)、痛みがで出ました。
これはかなり痛いようです。
逆にカカトを後ろへ押すのは、痛みがありません。
どうやら単純な曲げ伸ばしの方向ではなく、足首の関節面の水平方向で痛みが出ているようです。
足首の関節の緊張の方向を探ります。
足首を両手で包んで、支えるように持ちます。
緊張で傾きが出ている足首の関節は、そのまま持っていると緊張の方向に傾き始めるので、それが傾かないように支える位置を変え、緩むのを待ちます。
しばらくすると、足首の感じが最初とは変わってきたので、そろそろ良いかなと言うところで、痛みを確かめてみました。
先ほど痛みが出た動きをやりましたが、痛みはもう出なくなっていました。
その他の動きも一通りチェック。
どの動きも痛みが出ないことを確認。
最後に、立って歩いてもらって、問題はないようなので、問題なしと判断し、終了しました。

ほんのちょっとの変な足首の使い方。
これが今回の痛みを起こした原因です。
そんなことで痛みが続くのか?と思うかもしれませんが、私からすれば、人の体が壊れずに動くことの方が不思議に思います。
実際かなり激しい動きや負荷にも耐えることが出来ますが、それは体の素材や構造が頑丈だからではありません。
壊れないように、各部の高度なコントロールが行われているからです。
このコントロールがなければ、人の体は簡単に壊れます。
このかたの足首も、その時、何かの理由で、コントロールを失った。
そのせいで、ほんの些細なねじれ負荷で壊れてしまったのでしょう。
このコントロールとは、いわゆるバランス感覚(バランス力)です。
今回の症例では、単純に足首に外力が加わって、足首に異常緊張が出来た例です。
しかし、足首以外の場所に異常緊張が出来ても、同じように足首が痛む場合もあります。
その場合は、必ず腰椎、股関節、つまり骨盤周辺を見ます。
足首や膝だけが、何の理由もなく悪くなる事は、あまり無いように思います。
足首・膝関節を直接痛めたなどの理由がなければ、大体は腰周りの問題が影響していることが多いです。
そんなときは、遠回りになるような気がしますが、足首や膝は放っておいて、腰周りから治していくのが、結果的に早期解決につながります。

臨床例2)外くるぶしの治らない痛み

ケガや打撲などで体が傷を受けると、その部分に浮腫と言って、むくんだ状態が少なからず起こります。
これは、血液からの成分が溜まっている状態で、血管の損傷や炎症成分による反応です。
治るための反応でもありますので、傷が治れば治まるのが普通です。
今回の話は、3週間前から、足の外くるぶしとふくらはぎに、痛みが出ているかたの話です。
ハッキリとした原因は、思い当たらないようです。
痛みは、足に体重をかけた状態で、足首をグッと曲げた時に起こります。
痛みがひどくなる気配もないそうですが、治る気配もないそうです。

検査を始めます。
外くるぶしの周辺を押すと、くるぶしの下側と後ろ側に痛み(圧痛)があります。
くるぶしの周辺は、やや腫れた感じがあります。
ハッキリとした原因が思い当たらなくとも、些細な原因で損傷が起こる場合があります。
強い大きな衝撃でなくとも、弱くとも繰り返し負荷が掛かれば、損傷する場合もあります。
そういった負荷のかかり具合だと、原因として認識しづらいので、覚えが無いと言う事になるのでしょう。

患部の腫れは、さほどひどいものではありません。
すでに3週間もたっているのに、痛みが治らないのは、治癒を邪魔している原因が何処かにあるのかも知れません。
そこで、足首の動きと抵抗をテストしてみます。
足首を外返し(外反)する方向に、異常に強い抵抗が現れています。
この緊張が消えない為、外くるぶしの関節が浮いた状態のまま密着することが出来ず、治癒が進まなくなっているのでしょう。
施術は、足首を両手で包み込みます。
足首の関節を支えるように持つと、緊張の為に傾き始めます。
足首の傾きを捕らえ、傾きを支えるように集心法で足首の緊張を緩めます。
緊張が緩んだのですが、腫れと圧痛には大きな変化は出ません。
しかし、施術の翌日には痛みが半減し、二日後には、ほとんど痛みが無くなりました。
治癒を邪魔する緊張(抵抗)を解除させることが出来たため、正常な治癒が再開したのでしょう。

痛む部分は外くるぶしですが、緊張は内くるぶし側に発生していました。
このような緊張は、損傷当初に患部をかばうために作られたものと考えられます。
しかし、通常は傷が治ってくるとともに消失するはずのものです。
そんな緊張が消えずに残るのはなぜなのでしょう?
その理由は分かりませんが、今回のように、緊張が残ってしまい、患部が半治癒状態のまま治りきらず、慢性化してしまうケースもあります。

(2016年掲載)2021.09更正

 

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