広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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逆子がコロコロ

妊娠

うちの奥さん、今妊娠中。8ヶ月を過ぎたところです。
先日、定期健診の際に赤ちゃんの向きが少し上向きとの事。要するに頭を下にしているのではなく、お尻を下にしている状態。
そこで、今回は逆子について。
(関連ページ 妊婦さんからの質問

逆子の原因は?
はっきりとした原因はまだわかっていないようです。
骨盤が狭い、前置胎盤である、子宮筋腫がある、などで赤ちゃんが頭を下にできないという説や、羊水が多すぎて身動きがとりやすいため、頭を下にしていられないという説などもあるようです。
でも実際はこういったケース以外も無数にあり、結局よくわからないようです。

妊娠初期、赤ちゃんが小さい時はおなかの中でコロコロ動き回っているので、この時期頭が上を向いていても特に気にする必要はありませんね。
妊娠中期(14週~28週)、赤ちゃんもだんだん大きくなってくるのですが、この時期まではほとんどの赤ちゃんが逆子だそうです。
28週を過ぎ、妊娠後期に入ってくると、赤ちゃんの頭も大きくなり自然と逆子がなおる時期です。
この時期を過ぎてもまだ頭が下を向いていないと、ドクターに帝王切開の可能性を告げられる場合もあって、心配するお母さんが出てきますね。
でも心配無用。ほとんど(95%以上)の方がお産までには自然と逆子がなおるようです。

うちの奥さんもドクターから逆子の話をされたのがちょうど30週目のころです。
ドクターは「まだ8ヶ月なので自然に向きも変わるでしょうから、もう少し様子を見ましょう。」と言っていました。
でも我が家は自宅出産を予定しているので、「このままの向きだと産めないけどね!」との話。
また2週間後に検査をすることとなりました。
そのとき出産に立ち会ってくれる予定の助産師さんから、「カイロの先生で頭蓋胎生療法(ずがいたいせいりょうほう)で逆子を治す実績を持っている先生がいるので見てもらっては?」と話をされたようです。
頭蓋胎生療法?
私もはじめて聞く名前だったので、早速ネットで検索。
あまり多くの情報は出なかったのですが、多分私の知っている「頭蓋仙骨療法」と同じなのでは?

ちなみに頭蓋仙骨療法とは
アメリカのオステオパシー医師ジョン・E.・アプレジャーが開発した手技療法。頭蓋骨と仙骨の硬膜に働きかけ、その中を循環している脳脊髄液の流れを促進、活性化する療法。

といったものです。
ちなみに逆子を治す為の手技と言う訳ではありません。面白そうなので、そのカイロの先生に見てもらうより前に、まず私が自らやってみることにしました。

第一回目チャレンジ)
まずはおなかの状態をチェック。
確かに以前とは向きが違っている様子。

赤ちゃん1

そこでおなかに軽く両手を当てておく。整体では愉気(ゆき)と言ったり導気(どうき)と言ったりするのですが、まあただ手を当てておいただけです。
「頭もう少し下向きだぞ~~」などと赤ちゃんに声をかけながら15分ぐらい経ったので終了。
特に向きが変わる気配は無かったのですが、おなかの中でガンガン蹴飛ばし始めました。
まあ、私が触るといつも活発に動き出すのですが。

次に頭蓋仙骨療法を実験。
とは言っても私がこの療法が出来るわけではなく、この療法については本を読んだことがある程度。
妻を仰向けに寝かせ、後頭部を両手でそっと包み込み、頭蓋の動き(第一次呼吸リズム)を感じるように集中。
これを15分ほど続ける間に、後頭骨の左で「パチン!」という音がした感触が。妻は何も感じなかったらしいので、これは気のせいかも?とりあえずこれで終了
。特に向きが変わった感じは無く、そのまま仕事に出かける。

帰宅後(約3時間後)妻におなかの状態を聞いてみると、あれからだんだん蹴る位置が変わってきたとの事。

赤ちゃん2

おなかを触診してみると頭の感触が下になっており、蹴る位置もさっきよりも90度ほどずれて、理想的な位置に変わっていました。
多分向きは変わったと思うので、結果は2週間後の検査で。
楽しみ楽しみ!と思っていたのですが、・・・この3日後にまた蹴る位置が変わってしまいました。
おなかに力を入れすぎる事があり、その後から向きが変わったようです。
というわけで、もう一度チャレンジ。

第二回目チャレンジ)
確かに触診すると、以前下にあった頭の感触がなくなっています。
前回同様、まずおなかに手を当てて赤ちゃんに声をかけながらそのまま10~15分。
その後しばらくするとおなかの中で「グニュ、ゴニョ」という感触。蹴る位置が正しい場所に戻りました。
全部で大体30分ぐらいの所要時間でした。
今回は頭蓋仙骨はやってません。
ただ、頭の位置の確認がはっきり出来なかったので、次の日病院でエコーを取ってもらったところ、バッチリ頭が下を向いてました。
大成功です。

という事で最初の時にやった頭蓋仙骨は関係なかったようですね。
おなかに手を当てて声をかけてやれば、赤ちゃんは自然と動く・・ってことでしょう。

外回転術

逆子を直す方法としては「逆子直し体操」や「外回転術」などがあります。
外回転術とは、ドクターや助産師さんが妊婦のおなかの上から赤ちゃんを回転させる方法で、胎盤などに異常がなく、熟練したドクターが行えば成功率は高いそうです。
どうしても逆子がなおらない時はドクターと相談してこういった方法も行わないといけないでしょが、でも、まずは旦那さんや家族の方がお母さんのおなかに優しく手を当てて、赤ちゃんに声をかけてみてください。

赤ちゃんにも、何か理由があって頭を下にしたくないのでしょうから、無理やり下に向けようとせず、赤ちゃん自身が自分で下を向くよう誘導するような気持ちで手を当てておいてください。
手を当てるだけでも、そこからは多くが伝わります。
当てている人の気持ちや、手の温もり、やさしい圧力や振動などなど。
これらがきっといい刺激になって、自然と向きを変えてくれますよ。

2016年6月(2021.09更正)

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