あまりにも暑い夜。
ついうっかり扇風機をかけたまま眠ってしまう事があると思います。
私もその一人。
たった一晩、足元に風が当たり続けた結果、足裏の痛みが取れなくなってしまった私の体験談です。
暑い夜だったので扇風機をかけっぱなして寝ていました。
首振りをオンにするのを忘れたままで。
扇風機の風は一晩中私の足元を冷やし続けました。
朝起きてみると、左足の膝から下、特にふくらはぎと足の裏が異常に強張っています。
起き上がって30分もすると、少しましになりましたが問題はそれからでした。
その翌日も、朝起きるとまた足の裏がこわばります。
昨日より痛みが強くなっています。
起き上がって10分ぐらいは、痛みで体重が乗せられないほどに。
しかし、しばらくすると昨日と同じく痛みは無くなります。
何か異常があるのか?と自分で検査してみましたが、足底がちょっと硬くなってるぐらいで、そう取り立てて問題にするような異常が無いように思います。
血行が悪くなってるだけかなと思い、軽くマッサージをしてみたのですが全然変わりません。
痛みは起きて10分ですぐ消えるし、日常生活には問題ないので、しばらく放っておくことにしました。
自分の体を調べるのって、かなり集中力を使うので正直面倒臭いのです。
自分の体を自分で触った時、触った手のひらの感覚を感じているのか、触られている体がわの感覚を感じているのか?区別つきますか?
検査には、手から感じる情報がだけで良いんですが、自分でやると体の感覚まで情報として入ってしまう。
この体側の感覚は、緊張がある部分では狂っています。
この狂った感覚に引きずられるので、自分の体を治すのは骨の折れる作業なのです。
と言うわけで、放っておくこと3ヵ月。
この痛みは自然に治ることも無く、毎朝同じ痛みを繰り返しています。
治りが遅いのは歳のせいかな?と・・・少し落ち込みました。
3ヶ月たっても自然治癒する気配が無いので、今研究を進めている方法がどれくらい慢性化した症状に効果があるのか、試してみることにしました。(現在の技術「集心法」の開発初期段階で、その技術を試行錯誤している時だったので、実験として行いました)
痛みが出る場所は、足の裏の土踏まずの部分です。
やや親指寄りに強く出ます。
この部分は、手のひらと同じで指を曲げる多くの筋肉が複雑に付着している所です。
痛みは朝すぐにおさまってしまう為、どの部分が悪いのか判断しづらい状態です。
そこで、足の甲の関節(足根骨の関節)を全て治療することにしました。
足根骨は距骨,踵骨,舟状骨,立方骨,外側・内側・中間楔状骨の7個の短骨で構成されています。
骨の配置から2グループに分けることが出来ます。
指に近い側に配列されているグループは、立方骨,外側・内側・中間楔状骨の4個の骨です。
足首側に配列されているグループは、距骨,踵骨,舟状骨の3個で構成されています。
(踵骨はカカトの骨で、距骨は足首の関節の骨です。)
足裏のアーチを作る役目があり、位置はちょうど土踏まずのところです。
今回の施術は、図の緑色の部分(立方骨,外側・内側・中間楔状骨の4個の骨)が作る関節を施術の対象にしました。
施術方法は、足根骨が構成する関節面に一定の圧を加え、ずれた関節の中心を正しい位置へ戻していきます。
一個一個、位置が治るまで行うので時間がかかります。
足根骨4個の関節全ての施術を行うと、足裏がやわらかくなり非常に軽くなりました。
さて、結果がどうかは翌朝にならなければわかりません。
翌朝、足の痛みは8割減少しており、とてもうまく効果が出たようです。
もう一度同じ操作をして、翌日に痛みは完全に消失しました。
今回試してみた施術の効果が十分確認出来ました。
まだ新しい方法で研究途中なので、方法論をしっかり固める為にも他の関節でテストをしていかなければいけません。
でも、これなら上手く行きそうです。
※現在の施術技術「集心法」の開発初期段階でのエピソードです。
試行錯誤している時期だったので、丁度痛くなった自分の足で検証実験してみました。
2016年6月掲載(2022.04更正)