始まりは些細なことだったそうです。
なんとなく首にこわ張りを感じることが多くなった。
でもしばらくすれば自然と治る。
それを5年ぐらいは繰り返していた。
ただ、やってはいけない事がある。
こわばりを感じる部分を自分で触ったり押してみたりすること。
これをやると必ずと言っていいほど、こわ張りがひどくなり治るのが遅くなった。
所が色々とストレスもあってか、こわ張る頻度が高くなってきた。
気にもなってつい触ってしまう。
そのうちこわ張りが治らなくなり、常に不快感を伴って気になってしょうがない。
ただ、痛みは全く感じず、首を動かすことに支障はないのだが、
とにかくずっと首が「ガチガチ、ミチミチ、ズーン」と嫌な感じがして鬱っぽくもなっている。
最近は3cmぐらいの鉛筆ぐらいの太さの硬い棒が、首の中に埋まっている感じがする。
と、こんな状態のかた。
結局10年継続しているそうです。
その間に当然整形外科や内科など病院の検査は何度か経験済み。
結果は、何の異常も無いので、
「気にしすぎでは?マッサージや運動でコリをほぐしては?」
結局心療内科に回され、いくつか薬を処方されるが、少しマシにはなるもののやはり治らない。
「首に何か憑いているのではないか?」と言われ、
勧めで「お祓い」もしてもらったことがあるそうだ。
こういった違和感や不快感は本人にしか分からない。
他人から見れば気のせいでも本人にとっては大問題なのだ。
しかし、かなり迷走してしまっている様子。
さて、一応首の動作テストをやってみる。
回旋・側屈・屈伸と一通り観ると、一見可動域の減少はほとんど無いように見える。
ただし、左右の動きで動作支点や動作軸に差が出ており、正常に見える可動域も代償されたものに感じる。
圧痛箇所は無い。
症状がちょっと変わっているので、頭部から頸椎全域及び上部胸椎、肩甲骨、上部肋骨。
これらのエリア内に緊張の塊が有るのか、念のため広範囲にチェックした。
広範囲に調べると、弱くて小さいが緊張の塊が散見される。
しかしその中でも明らかに他とは違う緊張度合いと大きさを持っているのが、
本人も感じている3cmの棒のようなもの埋まっていると感じる部分。
頸椎の5番を中心にその上下のエリアだった。
ここは明らかに他の緊張とは違う様相を示しており、実際緩めるのに相当苦労した。
頸椎なので仰向けで首の両サイドから両手を当てて、目的の部位を包んで支えれるポジションを作る。
そこから緊張力を相殺して緊張部位が正常部位と同様に「浮き」の状態になるようこちらからコントロールする。
通常はこの段階からゆっくりと緩んでくるのが分かるのだが、本件の場合は全く反応が無かった。
ポイントを間違っているのか?
と何度も思ったが、やはり間違ってはいないと思う。
緩みにくい場合の常套手段は、周辺の緩みやすい緊張を先に取ること。
本件も同様に試みてみたものの、良い結果は出なかった。
結局のところ答えは「時間」だった。
通常一か所緩めるのに掛ける時間は、数分から長くても十数分程度。
そこを無視してひたすら緩むまで待つことにした。
結果、約30分後にやっと緩む兆しが出始めた。
さすがに同じ姿勢で患部を浮かし続け30分以上は少々きついが、それよりも緩むのだろうかと不安になるメンタルの負担のほうが何倍もキツかった。
五割程度緩むまで施術を繰り返し行うと、次第に違和感やこわ張り感が薄らいで来た。
「症状が現れない日」が出始めると、次第にその頻度が増え、最終的には気にならいレベルまでになっていった。
緊張の塊はどうなったかと言うと、まだ三割ぐらいの大きさで残っているが、症状を何も出さなくなったので沈静化したと判断した。
再発を考えると残り三割完全に消えるまで続けた方が良いのだが、皆症状が消えれば止めてしまうので仕方ない。
でももし再発したとしても、今回の結果を踏まえて方法を考えることができるので、効率的に進めることができるだろう。
#強張り #整体
「2025.11.20」