広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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痛みと損傷が治り始めるまで(肘・膝)

痛みがある部分にはほとんどの場合損傷がある。それが急性のものか慢性のものかは状況によって違うが、損傷もないのに痛むというのはほとんどの場合あり得ない。
ただし、損傷に対して必要以上の痛みが発生している場合や、損傷が治らないように邪魔をしている要因が潜んでいる場合は多くある。
ここでは2件の施術例であげて、損傷を含む痛みが治り始めるまでの実際の経過を参考に記します。

例1、肘の痛みが治り始めるまで

 半年間、ひじの内側に痛みが有ると言う。
主だった外傷の原因は思いつかないようなので、日常繰り返される過負荷による慢性損傷なのだろう。
しかし半年治らないというのは年齢(約60歳)を考慮しても直りが遅すぎる気がする。
肘内側の靭帯や繊維組織損傷だとしても、いくらか直る兆しが出ているころだ。
肘以外に原因があるのかとも思ったが、
上腕や首筋、また手首・前腕エリアには何の違和感も異常も感じない。
となれば患部である肘周辺を検査する。
すると肘関節の遊びが少なくなっている。
肘関節を構成する上腕骨遠位端、あるいは橈骨・尺骨の近位端に緊張のロックによって力み点が出来ているのだ。
緊張のロックが肘関節部に「力み点」を作った結果、日常動作から過負荷が生まれ、肘を慢性損傷させているのだろう。
力み点は上腕骨の遠位端内側(肘の内側)に有った。
前腕からの筋肉が多数停止(付着)している場所だ。
痛みの発生場所とも一致する。
そこで、その場所を緩めてみたのだが、肘の動作痛に大きな変化がない。
ハズレなのか?とも考えたが、だがそれ以外に異常個所が見つからない。
見つからないのでこれ以上は何も出来ない。
だが、ここから慢性化していた肘痛の自然回復が始まった。
その後3回施術する中で、肘の痛みはだんだんと無くなって行き、最終的には痛みは消失した。
正常な自然治癒が再開した結果だろうと思う。

例2、膝の損傷と痛みが治るまで

ちょっと踏ん張った。
そんなふとした動作でも膝が痛くなることはよく有ります。
今回のかたは、不安定な場所で踏ん張った拍子に膝が痛くなったらしい。
膝の内側が痛む。
正座は出来るが痛みはある。
歩けるが痛む。
階段も登れるが痛む。
膝関節の内側。
痛む場所を押すと圧痛がある。
といった症状の出かた。
検査したら、関節の遊びは正常だし、周辺の筋肉に緊張のロックは起きていない。
それで圧痛部分の単純な損傷と考えた。
圧痛部位は内側側副靭帯かも知れない。それか縫工筋の末端か。あるいは膝の関節包組織か。
いずれにしても筋細胞ではなくコラーゲン等でできた繊維組織。
これを傷つけると筋肉よりも直りが遅い。
「もんだり伸ばしたりせず、普通に生活していれば2か月ぐらいで治るよ」と話した。
10代とかならもっと早いけど・・年齢も考慮しての日数だ。
月一回は定期的に施術に来られるので、その都度、膝の検査と施術を行った。
一度、膝周りに緊張のロックが発生していたことが有ったが、たぶん膝をかばって周辺の筋肉にロックが発生したのだろう。
足首の関節、距骨にもロックが出ていた。
どうしても膝足首と連動するので仕方がない。
股関節周りには波及していなかったので良かった。
そして計算通り、丁度2か月経った頃に、すっかり痛みはなくなった。
正座しても全然痛くない。
2か月間、痛みにはアップダウンの波があったそうだが、最後の10日間はどんどん痛みがなくなって、いつの間にか膝が痛かったことを忘れていたそうだ。
治るときってそんなもんなんです。

(2025年7月25日記載)

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