ふくらはぎは体の一番下に位置しているので、血液循環が滞ると顕著にむくむ。
血液からの水分が多く停滞しているのだが、むくんだ筋肉は疲労回復しにくいうえ、筋機能も上手く働かないので問題が多数出る。
さて、今回のお一人は、両脚がむくむ。
20年程慢性化しているそうだ。
両脚と言うことは一箇所にまとまっている腰部が怪しい。
そう予測を立てて施術を開始した。
それぞれの脚に個別の原因が有る可能性も捨てきれないが、一先ずそれは置いておく。
腰痛5番とセットになって仙骨右上部と腸骨PSISとの間に緊張のロックが有る。
この部分は腰痛の人の定番なのだが、腰痛は無いらしい。
こう言う「お決まりの法則」が通じないのが人体なのだ。
腰椎5番には回旋制限があり、仙骨を腸骨全体は右へ少し捻じれた形。
ちなみにこれはうつ伏せでの様子。
まずは仙骨部のロックを緩める事から始めた。
この部位には起立筋や殿筋群など沢山の筋肉が付着している。
靭帯もたっぷり引っ付いてい固めている。
そのせいで緩めるのには苦労することが多い。
案の定しっかり緩むのに時間がかかりそうだ。
それで一旦置いて腰椎5番を緩める事にした。
ここも腰の付け根の奥のほうにあって、筋肉と靭帯でしっかり固められているので、そんなに簡単には緩んでくれない。
だけど、先にやった仙骨よりかは弛緩反応が早く出てきた。
なんとなく仙骨のほうも連鎖で緩んだような気がしてきたので、観るとさっきよりも緩んでいる。
交互に緩めるのが良さそうだ。
それにしても脚のむくみとの関係性が有るのかが気になる。
何回か施術をしながら経過観察した結果、ひどかったむくみは解消したので関係性有という事で良さそうだ。
慢性化しておよそ20年の大物だけにストレートには緩まなかったが満足いく結果だった。
(2025年7月23日記載)