広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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寝起きに太モモがシビレる

脚の突っ張り

寝起きに症状が強く出やすいのは、割と多くある現象です。
今回の話は、太ももの裏から、ひどい時には足首あたりまで、痺れたようなツッパリ感が出る話を書きます。

シビレは、日によって、時間によって、波があるそうです。
酷い時に、鍼灸でハリを打ってもらったようですが、変化はあまりなく、現在に至っているそうです。
特に症状が出やすいのが、寝起きで、かなりひどくシビレるようです。
しかし、日中は症状による悪影響は、あまり出ていません。

先ずは検査からですが、検査でも前屈や側屈といった動作をやってもらいました。
特に何も症状は出ません。
ただ、仰向けに寝て、折り曲げた膝をシビレる側のモモとお尻が伸びる方向に倒すと、伸びにくくて突っ張り感があるようです。
シビレの再現が見られたのは、腹筋運動のように上半身を起こす動作テストです。
腹筋運動動作をすると、モモ~臀部にかけて、痺れが広がりました。
痺れや突っ張り感を出す原因は様々ですが、多くの場合、どこかに不自然な緊張を保っている筋肉が隠れています。
この緊張を緩め、自然な状態に戻すことが出来れば、症状の改善・消失につながります。
今回の場合、検査ではモモだけではなく、臀部にも症状があり、逆に腰部には何も出ません。
そこから考えると、モモの痺れは、臀部からの放散痛(少し離れた場所に痛みを出す)と考えれば良いように思います。
まずは、臀部中心の施術から行うことにします。
臀部には、小殿筋や中殿筋、梨状筋といった、緊張がロックしやすい(悪くなりやすい)筋群が多くあります。
その中の小殿筋に、ロックした緊張が見つかりました。
小殿筋は股関節をまたいでいる筋肉です。
骨盤(腸骨)か、大腿骨を利用すればいいのですが、今回は大腿骨側から緩めます。
仰向けで股関節を曲げた状態にします。
太ももを両手で抱えた、股関節を支えるようにホールドします。
緊張によって股関節には傾きが出ているので、傾かないところに支えを移動し、しばらく緩むのを待ちます。
緊張のロックが解除され、緊張した筋肉が緩んできたので、もう一度動作検査をすると、太ももの痺れがいくらかましになりました。
でも、まだスッキリとは治りません。
臀部だけが原因ではないのかな?と考え直し、最初は除外していた腰部を調べる事にしました。
すると、腰椎の4番と5番の間に、わずかに緊張が出ています。
非常に狭い範囲の水平方向の緊張で、疑って検査をしないとなかなか見つけることが出来ません。
うつ伏せで、腰椎を両側から挟んで支えます。
やはり緊張が出ているようで、バランスが悪く傾き始めます。
そこで、傾かないように支え直して、しばらく緩むのを待ちます。
腰椎の緊張が解除されると、やっと太もものシビレは綺麗になくなりました。

2018.11月作成(2021.9更正)

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