広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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片方の顔に起こったシビレ

顔のシビレ

今回の話は、片方の顔だけシビレているかたの話です。
顔の半分のシビレと言われると、脳の病気をまず考えてしまいます。ちょっと心配ですよね。

このかたは、4か月前に顔の右半分にシビレたような感覚の低下が起こり始めました。
お化粧をする時に気が付いたそうです。
日にちが経つにつれ、だんだんシビレ感が増してきて、3か月が経過する頃には、シビレの症状は増々ひどくなり、少し痛みも出て来たそうです。
心配になって、大きな病院で脳の検査(MRI)を受けたそうですが、異常はなし。
それから1か月間、病院で処方されたビタミン剤を飲んでいるそうですが、現在まで回復の兆候は感じないそうです。
思い当たる原因を聞いてみたのですが、特に思い当たることは無く、少し疲れがたまっている程度だそうです。
顔をシビレ以外に他に症状はないか聞くと、慢性的な肩こりと腰痛が少し有るとおっしゃいます。

既に病院での検査を済ませているのは、非常に助かります。
病院での検査結果は異常なしと言うことなので、重篤な脳の病気は除外して考えることが出来ますので。
重篤の病気が除外出来れば、あとは身体のどこかに緊張が隠れていないかを探していく作業です。
シビレが出ているのは、顔半分と同じ側の首~肩周辺です。
首から肩の方まで症状が出ているので、先ずは首の動作テストから始めます。
首を左右前後に動かしてもらい、その違和感や痛みなど有るか聞くと、なにも違和感は無いとおっしゃいます。
動作テストでは異状ないようですが、首を触診すると、頸椎に複数の緊張(関節の歪み)が出ています。
肩関節の状態も、右肩の緊張が大きく出ています。
それと、右の首筋(胸鎖乳突筋)にも、過剰な緊張が出ています。
後頭部を触診すると、右後頭下部が膨張しており、皮膚の感覚低下も出ています。
症状は顔の右側です。
シビレが出ている右側に、肩と頸椎の緊張(歪み)も出ています。
これは因果関係が十分ありそうです。
施術は、右の首~肩に出ている緊張をゆるめる事を最優先として進める事にしました。
初回の施術の後、一週間症状を観察してもらいました。
症状の改善がみられるようなら引き続き同様の施術を行う計画にしていたのですが、予想以上に改善が早く、初回の施術翌日にはシビレは半減し、二日後には無くなったそうです。
一安心しました。

神経自体にダメージが出ている場合は、力が入らなかったり感覚が無くなったりします。
神経は一度ダメージを受けると回復が困難で、神経の損傷がひどいと完全には治りません。
今回のかたは、神経にはダメージは無く、緊張由来でシビレ感が出ていたため、回復することが出来たのだと思います。

(2017年掲載)2021.09更新

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