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正座が苦手な人は腰痛予備軍

正座が苦手な人、苦手になってしまった人はどれくらいいるでしょうか?。
苦手な理由は脚がしびれるからと言う人が多いと思うのですが、すぐに脚がしびれてしまう人は実は要注意です。
もしかすると腰痛予備軍なのかも知れません。

正座をしていると脚がだんだんシビレて来るのは、折りたたんだ脚(膝)に圧迫されて血行障害が起こるからです。
簡単に言えば血が足先へ十分に流れなくなるから。
正座をしていても、全然脚がしびれない人もいますね。
実は私も正座をしていてもほとんど足は痺れません。
いったい何が違うのでしょうか?
大きな違いは、体重(上半身の重さ)の支え方の違いにあります。
細かく言えば「支えるポイントの移動が可能」と言う事なのですが、今回は少し大雑把な感じで書きたいと思います。

正座3点

さて、脚が短時間で痺れると言う人は、だいたい図のお尻の1点に体重(上半身の重さ)をかけて支えています。
それに比べてしびれにくい人は、お尻の一点も使っていますが脛の方の点も使って3点で体重を支えている感じです。
カメラの三脚を思ってもらえば分かりやすいと思うのですが、脚1本や2本で支えるにはバランスを取るのが難しくすぐ倒れてしまいます。
しかし3点で支える三脚は安定して自立することが出来るうえ、支えているカメラの位置を3本の脚の長さを変えることで移動させられます。
「3点で支えることで安定して支える位置を変化出来る」と言うことは、上半身の重さを支える位置を常に変化させることが出来、圧迫されている血管の位置を常に変化させることが出来ると言うことです。
なので痺れにくいし、痺れかけたとしても正座しながらシビレを解消させられると言うわけです。
正座で脚がシビレてしまう人の場合を考えてみましょう。
お尻一点で支えているのでバランスを取るのがかなり難しくなります。
それでもバランス感覚が良くってお尻一点で上手に上半身を支えられていればそれはそれでいいのですが、ちょっとこれは難易度が高くほとんどの人はやや後ろに倒れたような姿勢になります。
そうするとお尻で支える事も出来ず、お尻を支点に少し膝が浮き上がるウィリーしたような状態になっています。
これが膝裏の圧迫を強め血行を減衰させる大きな原因になっています。
正確にいうと、お尻で支えるに限ったことではないのですが、簡単に言うと上半身の重さを下半身で「支えている」状態が作れていればOK。
この支えが少しでも傾く、つまり倒れた状態で体のどこかの重さとバランスを取ってるのがNG状態。
上記の「お尻で支えて後ろに少し倒れている姿勢(膝がウィリーしてる)」が後ろに倒れてしまわないのは、膝の重さとバランスを取ってるからであって、これだとNG状態で、支えてないわけなので支えの位置も移動できなく、もうどうしようもない状態ですね。

さてここで問題なのが、お尻1点でウィリーしてしまう理由です。
これは腰の後方に重心が寄っていることが原因で、この重心の変位は立っているときにも起きていると思われます。
重心の変異があるというのは、重心の移動、つまり支えの移動が出来ないと言うことです。
腰の後ろで支えなくていい時、支えない方がいい時まで腰の後ろで支えを作ってしまいます。
でもその支えは支えにならず倒れかけてしまう。
上記の正座と同じです。
どこかの重さとバランスを取って倒れないようにしているので、どこかが圧迫されて正座と同じく血行障害が発生。
当然腰に起きると腰痛の要因になってしまいます。
そうならない為にも3点で正しく座る正座の仕方を練習して、支える感覚、安定した支えを訓練をしましょう。
ちなみに脛2点の方で支え気味の人は、普段正座をしたことがなく慣れていないだけか、足首が固くて正座できない人だと思います。
このパターンも同様に問題ありですよ。

(2016年掲載)2021.09更正

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