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整体コラム

想う力(プラセボ)の不思議

今回は「プラセボ(プラシーボ)効果」について偽薬
ご存知の方も多いでしょうが、プラシーボとは日本語で偽薬(ぎやく)のことで、見た目は薬に見えるけど効果はまったくない偽の薬の事。
プラシーボ効果とは、偽薬を処方しても本物の薬と信じ込むことで改善が見られる現象のこと。
以前、あるテレビ番組でもこの実験をやってました。
確か頭痛に劇的に効く新薬ができたと偽って、被験者5人に飲ませたところ、5人全員が何がしかの改善効果を実感した。
そのうち2人は、頭痛が完全に治ったと言ってました。
病は気からというぐらいですから、気の持ちようで随分と状態が変わるってことですね。
こういう暗示による現象は、昔から知られていたことです。
このプラシーボ(偽薬)。
新薬の有効性を科学的に証明するのに用いられています。
新薬を投与するグループと、偽薬を投与するグループに分けて、効果の実験をします。
もちろん患者には自分が本物を飲んでるのか偽物を飲んでるのかは秘密で。
この実験によって、両グループ改善効果が同じ程度だったら、新薬の効果はプラシーボ効果という事になりますね。
でも偽物を飲んでいるグループより、本物を飲んでいるグループの方が改善効果が高ければ、その差が大きいほど新薬の薬効が認められるわけです。
また、プラシーボ効果は患者だけでなく医師に対しても起きます。
医師に対して、この薬はすごくよく効く新薬だと言って治療に使わせる。
すると、医師もこの薬を使えば絶対治るはずだと思い込み、薬がまったく効果のない偽薬だったとしても治療に積極的になり、結果患者の症状が良い方向へ向かいやすい。
また、薬の効果でないものも薬の効果だと思い込んでしまう場合もあります。
プラシーボ効果が常に良い結果ばかり起こすわけではありません。
ノシーボ効果といい、偽薬によって副作用が現れることを言います。
例えば偽薬を与える際に、副作用として胃の痛みが現れるかもしれないと言い含めておくと、偽薬にもかかわらず副作用として胃の痛みを訴えるというもの。
 
さてこのプラシーボ効果やノシーボ効果、なぜこういった現象が起きるのか、そのメカニズムはまだわかっていないようです。
ただの思い込みなのか?それとも体内で何がしかの科学的変化が起きているのか?
「病気に感覚的症状がある場合に効果が出るケースが多い」つまり、痛みや胃腸疾患、高血圧症状などの感覚的症状が自覚しやすい病気には効果が出やすく、ガンのような病気の治療には役に立たないという研究結果がある一方で、「うつ症状の人々による実験では、実際の抗うつ剤を処方した場合に出る脳内の反応と同じ反応がブラシーボでも見られた」という研究結果も出ているようです。
ただし、本物の抗うつ剤に比べるとプラシーボではその持続時間が短く、効果も弱かったそうです。
 
心の持ちようが体に影響を与える、それは良い方向へ働く場合もあれば悪い方向へ働く場合もある。
ジョン・E・サーノ(ニューヨーク大学医学部臨床リハビリテーション医学科教授)博士の提唱したTMS理論(緊張性筋炎症候群)というのがあります。
日本でも何年か前に「腰痛は<怒り>である・・長谷川 淳史 著」で、TMS理論が紹介されているので、ご存知の方も多いでしょう。
サーノ博士は「潜在意識下に抑圧された不安や怒りなどの感情が、筋肉の緊張と痛みを引き起こす」として、「自分の心を深く見つめ、ありのままの感情に気づく一方で、いたずらに痛みを恐れないことが、肩こりなどの痛みを解消する第一歩」と指摘しています。
この本の中で、TMS患者が受けてきた従来の治療法(例:投薬、手技、牽引、鍼、電気刺激、手術といった治療)による部分的あるいは一時的な治療効果の多くはプラシーボ効果によるものではないかとも語られています。
もちろん、痛みを訴えている人たち全てにこのTMS理論が当てはまるわけではないでしょうが、私達手技療法家もこういった事を踏まえたうえで、施術にあたる必要があるでしょう。
 
ちなみに、私事ですが、一年ほど前に腰の痛みがひどくなった時期があり、なかなか改善方向に向かわなかったのですが、そのときたまたまTMSについて調べており、「腰痛は<怒り>である」と「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」をよんでみたところ、腰痛がなくなりました。
これらの本は、読むだけで痛みがなくなるとの評判でしたから、驚きましたね。
実感としては、これらの本を読むと従来の腰痛に対する間違った先入観(例:痛みの原因はヘルニア、安静第一、椎体に変形がでると痛むなど)をデータをあげて訂正しており、非常に理解しやすかったですね。
そのため、腰痛に対する過剰な不安感がなくなり、痛みに対しても積極的な態度が取れるようになった気がします。
サーノ博士の考えに賛否両論いろいろあるのでしょうが、本として結構面白かったので、ためしに呼んでみてはいかがですか。
「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」は内容がちょっと難しいので、「腰痛は<怒り>である」のほうがわかりやすいと思います。
 
いつの間にか内容がTMSに変わってきましたが、想う力がはっきりとした形で体の変化として現れる、不思議なような、でもあたり前のような、そんな話でした。
(2016年7月更新)