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整体よもやま話

MRI検査で異状なしでも痺れて痛む腕

4年ぶりにご来院くださった方なのですが、どうされたのかと伺うと、左腕全体に痛みと指先にはシビレが出てつらい状態が続いているという事です。
具体的には、症状は左腕側で指の第2,3指にしびれ感があり、肩甲骨周辺と腕の背面にジーンと痛みが出ています。
腕を動かさなくても症状はあり、首を左へ倒すと痛みが増します。後ろに倒すと肩甲骨辺りへ痛みが放散し、仰向けに枕無しで寝ても同じ状況です。腕を動かすことにはさほど影響は出ていません。
最初、マッサージと近所の整体にも通ったそうなのですが良くならず、整体では無理なので病院をと勧められ、病院で検査(MRI等)を行ったそうですが「特に異状なし」と言う結論で、特に治療もなかったそうです。
そこで、4年前に肩の治療で通っていた当院を思い出して来てくれたそうです。

さて検査は、触診での違和感や可動制限。関節の遊びを含めた緊張エリアの検査を行ないました。
上記の症状に加え、斜角筋を押さえても烏口突起部を押さえても、又肩関節を外旋位にしても腕に放散痛が出ています。
肩甲骨と背骨の間の筋肉にはいくらか浮腫(腫れ)が起きていて、ここには鈍痛があり、そこを押さえると腕にシビレが放散します。
どうも広範囲に悪いところがあるようです。
色々と検査をしながら話を聞いていると、原因になるはっきりした心当たりはないのだが、腕が痛くなる少し前に久しぶりの長距離運転をしてかなり腕が疲労したことを思い出しました。
どういう姿勢や動作が原因で悪くなったかと言うのは、かなり有益な情報になります。
その姿勢や動作でどの部分に過緊張・過負荷が起こりやすいか。そこから検査範囲を絞って、施術ポイントを決めていきました。

主要ポイントは肩前面の烏口突起周辺と首側面の斜角筋。
第二ポイントとしては、浮腫・放散痛も出ている肩甲骨面。
上記ポイントに優先順位をつけ、優先度の高いポイントには特に時間をかけ、頭部からの連動で斜角筋の緊張を、上腕骨や肩甲骨からの連動で烏口突起周辺の緊張を、頸椎・胸椎・肋骨からの連動で肩甲骨面の緊張をゆるめて行きました。
各ポイントが緩むたびに検査で症状の再現を調べます。各ポイントが緩むにつれ症状は減少していきます。
もしかすると後遺症として残るかもしれないと考えていた指先のシビレも改善し、腕ん痛みシビレは全て解消しました。

この方は実は非常に施術がしにくいタイプで、検査で見つけた緊張が、そこに焦点を当てた途端に「にゅるっ」と逃げてしまうのです。
関節の遊びが大きいタイプの人に時々ある事なのですが、今回もこれには苦しめられました。
でも以前に来院してくれていた方だったので、だいぶましでしたが。

画像検査などでは緊張の強弱のような機能面の異常は写りません。
すると異常無しと言う診断になってしまうのですね。
でも触りさえすれば、なんだか変な感じだなあ?って違和感ぐらいは誰しも感じる事が出来るのです。

以上

2020/1/13作成