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整体よもやま話

重心の固定と移動で感覚を訓練

体の動かし方を大きく二つに分けると、「重心を固定した動作」と「重心を移動させる動作」になります。
普段の生活では、無意識に二つの動きを切り替えて体を操っています。
二つの動きはその性質が全く逆なので、使い方を間違えて体を壊している人がたくさんいます。
日常で使う頻度にはかなり差があって、よく使うのは重心移動の方です。重心固定の方は、ほとんど必要がありません。
でも、動きとして簡単なのは重心固定なので、体が疲れたり、気持ちが緊張したり、焦ったり、やる気が無くなったり、と心が何かに捕われ留まるようなとき、体の動きも同じように止まって、重心固定の動きが優位になってしまいます。
本来、重心移動をさすべき状況で真逆の重心固定で体を使っているわけなので、体はひそかに悲鳴を上げます。これに本人は意外と気づけないので、その内からだが壊れます。
肩首の痛みや腰痛ひざ痛などなど、諸々の慢性的な痛みの原因はほとんどがこういった動きの間違いから来ていると言っても過言ではありません。

さて安穏亭で開催している「集心法の初級講習」では、この二つの動きを明確に感じ分け、自由にコントロールするための練習をベースにしてすすめています。
図をご覧になりながら試してみてください。
重心移動固定の図
まず図Aの様に直立に立ちます。
足の裏のどこかに重心が乗っているのがわかると思います。
このときの感覚を基準にするので、しっかりと体で感じて覚えてください。

しっかり覚えたら、今度は図Bのようにゆっくりと両腕を前習えの位置へ上げます。
このとき、よーく感じてほしいのは、体のどこかが少し後ろへ動いたはずです。図Bでは少し頭が後ろに動いていますが、人によって背中かも知れないし、お尻かも知れません。
とにかく腕を前に出したぶん、どこかが後ろへ移動しているはずで、これは重心を移動させずにバランスを取るためです。
このとき、自分の体のどこかが後ろに移動しているのをしっかり感じてください。そして重心の位置は変わっていない事もしっかり感じてください。
これがはっきり感じられたら、ここからが難関です。
ほとんどの人がここで一旦つまずきます。
では解説。

図Bの状態から、後ろに移動させている体のどこかの部分。そこを後ろにやるのをやめます。体を楽にして無駄な緊張を抜いて腕は前に伸ばしたまま図Aの状態になる感じ。
すると当然バランスは崩れて、体は伸ばした腕の方へ倒れていきます。そのままにしてると倒れるので、自然に足が前に出ます。伸ばした手に歩いて近づいて行くように。これを図Cであらわしています(イメージをわかってもらうための図なので少し簡略化・誇張しています)。
このときの感覚が重心が移動していく時の感覚です。
最大のポイントは図Bから図C(重心固定➞重心移動)への切り替えです。まずはこれが自由に出来るようにならないといけません。
でも、図Cの感覚は、身体が悪くない人が普通に歩く時の動作とほぼ同様なので、ほとんどの人が出来るはずです。
人は緊張して力んでいると図Bのような動きになり、リラックスして力まず自然の動きに逆らっていない時は図Cのような動きをする、と考えてもらっていいと思います。
あるシチュエーションであれば自然に切り替えてやっている動きでも、いざそれを意識的にやろうと思うと、かなり難しい。
指導者がいないと無理かもしれませんが、この絵を見ながら少し試してみてください。体の感覚が少し鮮明になるかもしれません。
以上

2019/9/18作成