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整体よもやま話

自律神経失調と頚椎1番

自律神経失調症の症状は様々なものがあります。頚椎だるさ、めまい、頭痛、耳鳴り、不眠、便秘や下痢、手足のしびれ、やる気が出ない、ゆううつ などが代表的な症状です。

(関連ページ 思い通りにならない自律神経と身体  自律神経失調症と整体  、自律神経の乱れと妙に重い頭

自律神経系の不調で来院される方には、いくつか似通った特徴が見られます。その特長の一つに、過緊張の一か所集中があります。

例えば通常、頸椎一番の関節に過緊張が出ている時には、隣接する他の関節にもいくらかの緊張が発生しているのが普通です。ところが自律神経系の不調が出ている方には、このパターンが当てはまらないことがあります。隣接する他の関節は全く正常。しかし頸椎1番のみに突然過緊張が現われる。と言った状態です。

その為なのか、動作テストをしても目立った違和感や左右差が見つけづらく、うっかりするとどこにも異常が無いように見誤ってしまいます。

体は「何かと何かの差」つまり相対的感覚を多用しています。その為、突然現れるような緊張の場合、その緊張自体は小さくても、隣の健康な部位との差が大きくあらわれ、そのせいで様々な症状の原因になってしまうのかも知れません。

ここで例に挙げてきた「頸椎一番」。この骨と後頭骨(頭蓋骨)で構成される関節(環椎後頭関節)の異常は、自律神経系の症状の方に多く見られます。

関節は後頭骨の奥に埋まっているので、直接触診することはほとんど出来ませんが、頭蓋骨を使えば間接的に動きと緊張をチェックする事ができます。通常、関節の歪みは一方向に起きるのですが、自律神経系の症状の方に共通して多いのは、頸椎一番が多方向に緊張し固定されていることです。

なぜ頸椎一番なのか明確にはわかりませんが、頚椎1番が正しく動けるように関節を直すことで、次第に自律神経系の症状が改善してくることから、症状に大きく関わっていると推測しています。

頚椎1番と自律神経系の関係は、整体やカイロプラクティックの世界で今までにも注目されてきました。そのメカニズムについては諸説あるようですが、納得できるものは今のところ読んだことがありません。原理は分かりませんが、そこには何かの関係性が存在するのでしょう。

自律神経系の不調が発生している場合は、その改善にはいくらかの時間が必要です。また、施術後だるくなったり、調整した関節周辺に痛みが出たりする確率が、他の症状の方達に比べて高くなります。そのため、症状の変化を確認しながら、施術ペースや調整レベルも適意変えながら対応していきます。

人は常にバランスをとり続けています。それがどんな姿勢であれ、止むことはありません。頸椎一番が固定され、その影響で身体バランスが鈍くなると、体はリラックスしたポジションを見つけにくくなってしまうでしょう。すると体には余計な力みが入り続けます。自分で自分の体を力で縛り付けている状態の出来上がりです。

縛りつけられた体は、脳と体の相関によって、脳の働きも縛り付けてしまいます。継続すれば、疲労は蓄積し、次第に精神的ストレス、肉体的ストレスへの耐性は低下する事になるでしょう。そして、他にいくつかの条件がそろえば、自律神経の乱れに繋がることは疑えません。

2018.7月加筆修正