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整体コラム

老化よ吹っ飛べ

老化とは何だろう?
「歳だから」「老化現象だからしかたない」・・よく聴く言葉です。
確かに年齢とともに、体にはいろいろと不調が起きやすくなるようです・・・
腰が痛いとか、膝が痛いとか、肩が上がらないとか・・・
老化だから仕方ないのでしょうか?
でも、同じ年齢でもすごく元気で体の調子もいいかたもいれば、そうでないかたもいます。
どういった「変化」、「違い」がおきているのでしょう?
 
「老化」・・辞書を調べると
(1)年をとること。年をとって体の機能が低下すること。
(2)生物あるいは物質の機能や性質が、時間の経過に伴って衰える現象。生物体の老年性変化、ゴム・プラスチックなどの経年劣化など。加齢。劣化。エイジング。
なんだか嫌な説明ですね。
 
老化を考えると、精神的なものと肉体的なものがあります。
例えば、昔のことばかり話す、新しいことが身につきにくい、世の中の変化について行けず疑い深くなる、自己中心的になる、最近のことをすぐ忘れるのに昔のことはよく憶えている・・etc
これらは精神的な老化のグループでしょう。
肉体的な老化には、白髪になる、耳や目が悪くなる、シミやしわが多くなる、反射神経が鈍くなる、歯が抜けるetc・・。
思いあたりますか?
 
さて、老化はなぜ起こるのでしょう?
色々説があるようですが、はっきりとはわかっていません。
最初から遺伝子に老化が組み込まれているという「遺伝子プログラム説」や、自動車が長年使っているとだんだん故障してくるのと同じように、人も長く体を使っているとだんだん故障してくるという「すりきれ説」などがあるようです。
老化が急速に進行する病気(早老症)として、ウェルナー症候群やプロジェリア症候群、ハンチントン・ギルフォード症候群が知られています。
ウェルナー症候群は発症年齢が10~40歳と比較的遅く、プロジェリア症候群やハンチントン・ギルフォード症候群は生後6ヶ月~2歳と発症が早いのが特徴です。どれも遺伝子病で、現在治療法は確立されていないようです。
病名 発症年齢 臨床報告数
プロジェリア症候群 生後6カ月~2歳 世界で約30名ぐらい
ハンチントン・ギルフォード症候群 生後6カ月~2歳 世界で約100名ぐらい
ウェルナー症候群 10~40歳 世界で約1200名ぐらい
*そのうち日本人が約800人
 
さて、以前「自律機能(ホルモン系のまとめ)」と言う題で記事を書いたので、老化に関係のありそうな成長ホルモンについてです。
成長ホルモンは有名なので、皆さんご存知だと思います。
この成長ホルモン。分泌される場所は脳下垂体で、血液に乗って全身に運ばれます。
名前のとおり、体を成長させるホルモンですが、成長といっても背を伸ばすだけじゃないのです。
骨の伸張 軟骨の分裂、増殖を促す
筋肉を作る 特定のアミノ酸の取り込みを促し、タンパク質合成を促す。
糖をエネルギーに変える エネルギー消費量をアップする。
代謝促進 炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進する。
脂肪を燃やす エネルギー不足のときに脂肪細胞中に蓄えている中性脂肪を分解、放出。体脂肪が減少。
などが主な働きです。
若い時期、体をどんどん発達させ、活発に動くためにはたくさん分泌される必要があるのがわかりますよね。
実際、成長ホルモンの分泌量は10代がピークで、20代に入ると急激に減少してくるようです。
30~40代になると、ピーク時の2分の1から4分の1にまで減少してしまうようで、歳とともに骨や筋肉の量が減ったり、活動力が低下して来る原因のひとつと言ってもいいかもしれません。
悲しいことに、筋肉は減るのに、脂肪は増えますね・・・
 
この成長ホルモン。
四六時中、効果を発揮しているわけではありません。
成長ホルモンが分泌されるのは、主に運動した後と、睡眠中。睡眠中でも、特にノンレム睡眠(夢を見ない深い睡眠)中に最大になります。
「寝る子は育つ」・・・なるほど。
 
運動もただ闇雲にすればいいのではなく、効果的に成長ホルモンの分泌を増加させるやり方があるようです。
負荷の大きいウェイトトレーニングをすると、その直後に成長ホルモンの分泌が著しく増加し、負荷の軽いレーニングではそれが起こらない。
これは昔から知られています。
しかし最近の研究では、負荷の大きいウェイトトレーニングでも5RM以上の負荷でインターバルを長く取った場合は分泌の増加は起こらず、やや軽めの10RM程度の負荷でも、1分程度の短いインターバルで行なうと分泌の増大が起こると言われています。
単純に重い負荷でトレーニングすればいいわけではないようなので、目的にあったトレーニング内容の調整が必要ですね。
(*「1RM」とは全力で上げて1回上げるのが限界という意味。「5RM」なら全力で5回が限度の負荷)
トレーニングの内容もさることながら、一番重要なのは「運動後、体を休息状態にする」こと。
成長ホルモンの分泌は約3時間続くので、その間は体を休息状態にする必要があるのです。
ちょっと話が脱線して来ました。
 
20歳を超え、ただでさえ成長ホルモンの分泌が減っているところに、寝不足、運動不足、不規則な生活パターンがどんどん体を老化させていくのかも知れませんね。
歳をとっても元気でハツラツとしている人たちの多くは、やはり「早寝早起き」、「腹八分目」、「適度な運動」など心がけ、規則正しい生活を送っている人が多いように思います。
合気道の達人として有名な、塩田剛三(しおだ ごうぞう、1915-1994)氏は、著書の中でこう言っています。
「起床時間はピッタリ午前五時。その後、愛犬の“龍”を連れて石神井公園まで散歩・・・朝食の後は家の掃除ですが、これも ピッタリ八時から始まります。・・・原則として九時には帰宅。遅くとも十時には就寝。こうした生活を何十年も続けていました。
「こんな生活をしているおかげで、ワシは病気一つせん。 ・ ・ ・この歳になっても身体にガタがこないのは規則正しい生活をしているためだ。・・・故障を修理するのではなく、故障が起きないようにする。それには日々の摂生だ。酒を考えてみろ。毎日ベロンベロンでは肝臓が可哀想だ。しかし、『週に三日は酒を呑まない』と決めれば、酒も百薬の長になりえるのだ。そうしたことをキチッと決めて実行していく。それだけでも充分に規則正しい生活だぞ」
塩田氏の生前の映像はよくテレビなどでも取り上げられており、その技はまさに神業。
大男たちがまるで子ども扱いされ、ぽんぽん吹き飛ばされていくさまは思わず笑ってしまうほどです。
70を超えてもその動きは益々冴え渡り、「老化」と言う言葉が無いかのような見事な身体操作をされています。
歳をとると言うことは体がだんだん動かなくなって行くことではなく、余計なものがそぎ落とされ、効率の良い、洗練された体の動き(もちろん体内の動きも)を身に着けていくことだと考えればいいのではないでしょうか。
もちろんそのための努力は必要です。
何か1つ明日からはじめましょう。
あなたに出来る努力から。
(2016年7月更新)