広島市安佐南区長束 整体の安穏亭

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尾骨のヒビによる歪み

足首の歪み

転んでから調子が悪くなると言うのは、10代の人から見れば信じられない事かも知れませんが、だんだん年齢が上がるとそう言う事も起こってくるのです。
今回の話は、何かと転びやすいかたで、ついには尻餅ついて、お尻の骨にヒビが入ってしまい、それから脚が重だるくなってきた、そんなかたの話です。
40代女性。
以前通っていた整体で、足首を強く捻られてから、足首から膝の調子が悪くなり、正座が出来なくなったと言って、最初に来院されました。
すでに足首やひざに関しては改善しています。
その後も、階段などで転倒してしまい、その衝撃で体が歪んだ感じがすると言って来院していました。
その歪み感も、その都度調整してきました。
さて今回は、また階段から転倒してしまったそうです。
その際、お尻を強く打ってしまい、それから歪みを強く感じるようになり、さらに脚が重だるくなっているそうです。

尾骨骨折

打った場所は、尾骨(俗に尾底骨と言われる部分)です。
かなり強く打ったようで、一ヶ月経った今でも痛みが残っています。
足首~膝~股関節~腰と順番に施術をして、左右差を縮めていったのですが、やはり尾骨の圧痛は残ります。
打った時の状況と、その後の痛みの経緯、施術に対する反応から考えると、転倒時にヒビが入った可能性が高そうです。
ヒビなら治癒するのを待つしかないので、気になるようなら整形外科でレントゲンを撮るよう薦めました。
その結果、レントゲンで尾骨のヒビが確認されました。
ただ、脚の重だるさは前回の施術後に無くなったそうなので、ヒビとは直接関係は無かったようです。転倒などの突発的な動きの時に、本当なら反射的に体が動いて体を守るのですが、年齢と共に反射速度は鈍くなってきます。
40歳代は、今の常識ではまだ若いですが、肉体的に見ると、とうの昔にピークを過ぎています。
当然、体の反応速度は落ちて来ています。
それ以外の能力も、放っておくとどんどん下降していく年齢です。
すると、ちょっと転んだだけでも、体を壊してしまったり、ヒビが入ったり、衝撃で筋肉に緊張が残ってしまったり、と色々なことが起こりやすくなります。
ケガをすると完全に元の状態には戻らないので、特に中年以降はケガをしないように心掛けて下さいね。

2016年6月(2021.09更正)

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