整体よもやま話

ズーンとした腰痛とお尻の痛み

腰痛

腰の痛みと一緒に、お尻(臀部)にも痛みが出る事はよくあります。
腰が原因でお尻に痛みが広がる事もありますが、お尻に直接原因がある事もあります。
今回はお尻に原因のあった話を書きます。

このかたは、一ヶ月前から、右の腰からお尻にかけて、神経痛のようなズーン!と響く痛みが続いています。
痛みは、右のお尻(仙骨の右と右腸骨上部)に強く出ています。
一番痛みがひどい時は、椅子に座ってモモを上げようとすると、痛みが強く、とても辛かったそうです。
ここ数日、ひどい痛みは一旦収まっていたようなのですが、昨日再発したそうです。
来院時は、激しい痛みは収まっていました。
腰の動作テストをすると、体を左右に倒す動き(側屈)で痛みがはっきり再現します。
特に左側屈が痛みが強いです。
右の腰とお尻を伸ばす動きで、痛みがはっきり出る状態です。
次に、右の股関節の可動域を見ます。
股関節は、内側へ回転させる内旋の可動域が、極端に低下しています。
痛む動きと場所、股関節の可動域制限から、総合的に判断すると、臀部の筋肉(中殿筋や小殿筋や梨状筋など)の中に、緊張がロックしている場所がありそうです。

殿筋

これらの臀部の筋肉が緊張したままになると、臀部の痛みだけでなく、太もも裏からふくらはぎへも痛みが広がることがあります。
坐骨神経痛と言われる事も良くあります。
股関節の筋肉なので、太もも(大腿骨)や仙骨、骨盤からの動きを利用して緩めます。
仰向けで、右の大腿を支えるように抱えます。
肩手のひらを股関節部に当て、股関節のバランスを見ます。
緊張がある方向へ傾いていくのを支え直すと、股関節の緊張が緩み始めます。
仙骨からのアプローチは、うつ伏せで行います。
仙骨を両手の平で左右から挟み、支えるようにホールドします。
緊張がある方向へ傾くのを支え直し、しばらく待つと、仙骨が緩ん出来ます。
それぞれの動きで緊張のバランスを取りなおし、緩めて行くと、臀部全体の筋が緩みました。
股関節の動きはスムーズになり、痛みもほとんど無くなりました。
まだ少し、臀部に緩み切っていない所があったので、再度施術を実施し、その後、全ての痛みは解消しました。

いったい何が原因で、このような痛みが起こったのか?
本人には、なにも思い当たることが無いそうです。
しかし、本人も気づかないような些細なことが、症状の発生原因に成ることはよくあります。
例えば、スポーツで激しく相手とぶつかってもビクともしない人が、テーブルの向こうの物を取ろうと手を伸ばしただけで、ぎっくり腰になる事もあります。
その違いは、その時のバランス(重心)が、上手く取れているのか、そうでないかに大きく関係します。
バランス力を保つことはとても重要で、特に年齢が上がっていくほど必要になります。
些細なことでケガをしない、体を壊さないためにも、このバランス感覚を失わないようにしたいですね。

(2016年掲載)2021.09更正