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整体よもやま話

身体のチューニング

身体には色々な種類のセンサーが組み込まれており、その感度が正常に保たれるようコントロールされています。ギターもしそのコントロールが狂ってしまい、センサーの感度に異常が出ると・・・

まずは大雑把なイメージをギターのチューニングに例えて話したいと思います。ちょっとイメージしてみてください。ギターのチューニングとは?
ギターは6本の弦から成る弦楽器です。ギターをチューニングするということは、この6本の弦を1本ずつ、個別に正しい音程へ合わせていく作業のことです。ペグを締めると弦の張りが強くなり、音が高くなります。ペグを緩めると弦の張りが弱くなり、音が低くなります。

ギターのチューニングと同じように体もチューニングを行います。恒常性の維持(ホメオスタシスの維持)と言われて、身体を総合的に今の状態に保っている働きです。当たり前に思っている体の安定した状態はこのチューニング機能によって精密に保たれています。今回の話は、この恒常性の維持機能のうちの一つに注目して話を進めていきます。

さて、体とギターの大きな違いは、一つは形の変化です。ギターはギター本体の形、大きさは変わりませんが、体の場合は関節が曲がることでその大きさや形が変化するということ。突然ウクレレサイズ(小さく)になったり巨大化したり。もしギターのサイズが変化するなら、小さくなった時は弦がたるまないようにチューニングしなおし、大きくなったら弦が張り過ぎないようにチューニングしなおさなければいけません。そうしないと綺麗な音が出ないですね。
筋肉には脳から緊張しろと命令が来る仕組みなのですが、力を入れていないとき、例えどんなに意識し脱力しても筋肉には一定の緊張命令が来ており、筋肉はある程度の緊張を保っています。これを筋のトーヌスと言います。
体の形が変われば、筋肉の長さや位置も変わります。その状態に合わせて筋肉への緊張命令も変化させなければいけません。ギターと同様のチューニングが常に行われていると言うことですね。もしこのチューニングが正しく行われないと、筋肉はたるんだ状態、あるいは緊張しすぎた状態など何らかの機能不全に陥り、痛みにもつながります。
たるんだ状態と書きましたが、体の場合実際はあまり「たるみ」は起こりません。チューニングがうまくいかないと体の場合は基本的には過剰方向へ進んでしまいます。なので、緊張が強くなる方向です。そのため強張ったり、コリや痛みが強く出たりするのです。

このような状態にならない為にも、体のチューニングは常に適切に行われなければいけません。その為に脳は常に筋肉の状態をモニターし、その情報を基に筋肉への命令を変化させています。
とても優れた機能なのですが、時には狂いが生じチューニングが上手くできなくなる事も。この原因がギターだったら簡単にわかるのですが、人の体の場合はなかなか難しいですね。チューニング(コントロール)が狂って治らなくなったときは、どのような方法でもいいので早くチューニングを合わせてコントロールを正常に戻さないといけないですね。

(2018年8月加筆修正)2021.01更新