整体よもやま話

気になる膝曲がり

膝の輪がり具合

今回はちょっと珍しいパターンなのですが、膝が前に出ているのが気になると言うかたの話を書きます。

その方、痛みや違和感があるわけではありません。
日常生活や習っているクラシクバレーをやっても問題はないそうです。
ただ、バレーの先生に、膝が前に出ているので膝を痛めやすいと言われたようで、それを気にしているようでした。

動作テストの結果は、膝の曲げ伸ばしと、ねじりには異常はありません。
腰の前後屈と回旋側屈も異常なし。
仰向けでの膝倒し(腰の回旋)も問題なし。
基本的な動作テストでは、異常が見当たらなかったので、次は触診で見ていきます。

触診)
仰向けに寝てもらい、踵を少し持ち上げるとアキレス腱に張りが目立ちます。
本人も自覚があるようです。
アキレス腱からお尻までピンと張ったような感触です。
仰向に寝て脚を伸ばすと、両膝ともにやや屈曲気味です。
膝を伸ばすように上から押すと、ももに突っ張り感が強く出るようです。

操法)
足首、膝、腰にゆらし操法を行うがほとんど変化があらわれません。
股関節をチェックすると、股関節の外旋に可動域の減少が見られます。
股関節が内旋方向へ偏っているようなので、外旋方向の可動域がアップするように緩めていきます。
股関節の可動域がアップすると共に、膝・アキレス腱の緊張も緩み、膝を上から押しても最初のようなモモの突っ張り感は出なくなりました。
股関節周辺の緊張で、外旋可動域の低下や膝周辺の緊張が引き起こされていたのでしょう。

痛みがあれば、どこか悪いのか自分でもある程度分かるでしょう。
しかし、このかたのように、痛み・違和感が無くても、どこかに悪い部分が隠れていることがあります。
クラシックバレーをやっているかたなので、体の大部分は柔らかく動くのですが、それでも一部緊張によって柔軟性が低下している部分がありました。
たぶん一般的な日常の動作では、何の支障もないかもしれません。
ただ、高度の運動の能力が要求される場面では、ほんの少しの悪影響も邪魔になるのでしょう。

(2016年7月)2021.09更正