整体よもやま話

肩の癒着からくる手のシビレ

シビレ

40代男性。
症状は3ヵ月前から。
右手の第1指~3指に、シビレと痛み。
右腕全体のダルさと冷感がある。
夜間痛あり。
整形外科の検査では、異常なし。
痛み止め、シップ薬、電気治療を行うが、症状の改善なし。
マッサージ、整体(ほぐし系)に何度か通うが、改善なし。

施術)
経穴、経絡からの反応も見るも無効。
有効なトリガーポイント見つからず。
頚椎からの影響をテストするが影響なし。
と、原因の目星がつかない。
手の打ちようがなく、困りましたね!って話になった。
このかたは、自分の体は自分で治そうという意識の強い人です。
シビレについて自分で調べ、ストレッチや体操を積極的にやってきました。
今まで行った整体でも、何か治る為のヒントは無いかと、質問を色々して来たそうです。
私も何とか原因が見つからないかと、頭をひねりました。
問診でストレッチの話をしていると、そう言えば右肩が左よりも伸びづらいと言います。
そこで、肩関節の可動域を検査する、左はまっすぐ真上まで上がるのに、右は斜め上までしか上がりません。
可動域の減少は見られますが、それ以外の異常は見当たりません。
操体法、PNFストレッチ、筋エネルギーテクニックなど行ったのですが、可動域改善は見られません。
そこで、肩関節内の癒着を剥がす施術を提案してみました。

※以下の施術法は、別の安全な方法で代替が可能となったため、現在は行いません。

この施術法。
昔はよく行っていたのですが、非常に強い操作で、かなり痛い。
施術後1~2日ぐらい、肩に痛みが残る場合もあり、患者への負担が大きすぎると思い、最近は行っていませんでした。
操法自体は簡単で、肩関節の可動域ぎりぎりまで上げておいて、そこから一気に肩を引き上げる。
相手が力を入れると、痛いだけで失敗するので、スピードとタイミングが難しい。
これが成功すると、肩関節の可動域が広がり、肩周辺の筋、特に深部筋が弛緩。
肩関節部での血管・神経を開放し、手のシビレ・だるさ・肩の凝りなどの改善が期待できる。
十分説明をし、どうするか尋ねたところ、やってみたいと言うので、実施することにした。

まず一回目。
これはタイミングが合わず失敗。かなり痛そう。

2回目は成功。
可動域が50%改善。
しかしかなり痛そう。
30秒ほど余韻でうなってました。
落ち着くまで5分ほど置いて、手の状態を聞くと、シビレ感は5割程度になり、腕の冷感がほぼ無くなる。
次の施術まで、肩の運動を痛くても必ず毎日行うように指導し、初日終了。

次は4日後。
やはり次の日まで肩が痛かったそうです。
だが、指示通り肩の運動は欠かしていなかったようで、可動域は前回をキープ。
シビレ感も50%をキープ。
夜間痛はほぼ無し。
前回同様の操作を実施。
今回は3回目で成功。
やはりかなり痛そう。
可動域はこれでほぼ左肩と同様。
シビレ感はほぼ無く、触ると少し感覚が鈍い感じのみ。
その後、1週間後にもう一度来てもらったが、ほぼ問題ない様子。
やはり少し感覚の違いはあるようだが、腕の血行は改善されたようなので、神経へのダメージも時間とともに改善すると思われる。
後1ヶ月は肩の運動を欠かさないように指導して終了。

痛かったでしょう?と話すと、正直1回目のときにシビレが半分ほどになったので2回目も受けたが、もし1回目でシビレが減っていなかったら2回目受けたかどうか・・痛かったですから。だそうです。
やはり負担が大きすぎるようです。もっと安全な別の方法を研究しなければなりません。

※この操法は別の安全な方法で代替が可能となったので、現在は行いません。

(2016年6月)2021.09更正