ちょっと踏ん張った。
そんなふとした動作でも膝が痛くなることはよく有ります。
今回のかたは、不安定な場所で踏ん張った拍子に膝が痛くなったらしい。
膝の内側が痛む。
正座は出来るが痛みはある。
歩けるが痛む。
階段も登れるが痛む。
膝関節の内側。
痛む場所を押すと圧痛がある。
といった症状の出かた。
検査したら、関節の遊びは正常だし、周辺の筋肉に緊張のロックは起きていない。
それで圧痛部分の単純な損傷と考えた。
圧痛部位は内側側副靭帯かも知れない。それか縫工筋の末端か。あるいは膝の関節包組織か。
いずれにしても筋細胞ではなくコラーゲン等でできた繊維組織。
これを傷つけると筋肉よりも直りが遅い。
「もんだり伸ばしたりせず、普通に生活していれば2か月ぐらいで治るよ」と話した。
10代とかならもっと早いけど・・年齢も考慮しての日数だ。
月一回は定期的に施術に来られるので、その都度、膝の検査と施術を行った。
一度、膝周りに緊張のロックが発生していたことが有ったが、たぶん膝をかばって周辺の筋肉にロックが発生したのだろう。
足首の関節、距骨にもロックが出ていた。
どうしても膝足首と連動するので仕方がない。
股関節周りには波及していなかったので良かった。
そして計算通り、丁度2か月経った頃に、すっかり痛みはなくなった。
正座しても全然痛くない。
2か月間、痛みにはアップダウンの波があったそうだが、最後の10日間はどんどん痛みがなくなって、いつの間にか膝が痛かったことを忘れていたそうだ。
治るときってそんなもんなんです。
(2025年7月25日記載)