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整体よもやま話

矯正!良いの?悪いの? 

時々こんな質問をされることがあります。矯正
「整体やカイロでやる“ボキッ”と矯正するのって良いのですか?」
「強く揉むのは良いのですか?」
中々難しい質問で答えに苦慮するのですが、それぞれの方法で体に何が起こるのか、今回はその辺を考えてみたいと思います。

強い力や速いスピードが体に与えるであろうリスクについて考えてみましょう。
強い力を体に加えた場合、当然ですがその部分の筋肉や筋膜、血管などの軟部組織を傷つけます。これは程度の差だけであって、打撲などのように見た目に赤くはれたり痣が出来たりしなくても、目に見えないところで組織の損傷は起きています。揉み返しがその典型例です。また習慣的に強い力で揉んでいると、次第により強い力を求めるようになる、いわゆる感覚鈍麻も起きてきます。

速いスピードでも同じ事が言えます。これも程度の差ですが、下手すると速いスピードで関節が捩じられ捻挫と同じ状態になることもあるでしょう。ただしこれらの動作の中にも体を有効に変化させる刺激・動きが含まれている場合もあります。“療法の共通点から治る原理を考える”でも書きましたが、どんな方法であれ、正しい刺激を加えることが出来れば体は自然と治る方向へと変化してくれます。

「変化させる」ではなく「変化してくれる」と言う感覚(気持ち)が大事ですね。

人間は機械ではないので、“ズレてるから押し込めばいい”とか、”硬さを粘土をこねるように柔らかくなるまで押し揉む”では上手くいきません。生きた人間を扱っているわけですから、相手の体が自ら良い方向へ変化するよう上手く刺激を伝えることが大事だと思います。

変化するシステム(ルール)はあらかじめ体の中に組み込まれています。それを無視することは、鍵穴に刺さった鍵を無理やり力ずくで引き抜こうとするのに似ています。抜ける位置まで回転させれば全く力も必要なく「すーッ」と鍵は抜けるのに。体に備わったそのシステム(ルール)を利用するための刺激の量・質は想像以上に小さく僅かな動きで十分なはずです。

(2018年8月加筆修正)2021.01更新