整体よもやま話

首が痛くて寝返りが打ちにくい

寝返りが打ちにくい

人は眠っている間に20数回は寝返りを打ちます。
寝返りを打つことで、同じ場所を圧迫し続けることを避けることが出来ますが、寝返りの回数が少なくなると、圧迫され続けた場所の血行は悪くなり、朝起きた時に疲労が取れておらず、逆に体が痛くなるような事も起こります。
朝起きると腰が痛い人なんかも、寝返りが極端に少なくなっているのかもしれません。

このかたは、首に痛みがあって、寝返りを打つと首がつらいそうです。
首が気になって、固まったように眠っているように思うと本人もおっしゃいます。
たぶん寝返りはあまり打っていないのでしょう。
他に腰痛もあって、体全体が力んだように力が抜きにくくなっています。

痛みのある首の周辺を調べると、首の左右に硬結(硬い塊)があって、そこが緊張しています。
首の付け根(頸椎7番と胸椎1番)は、歪みが大きく出ていて、かなり固くなっています。
首を動かしてもらって動作テストをすると、首の筋肉が伸びにくくて張りを感じるようです。
見ていても、首全体の動きが硬い感じです。
硬くなった筋肉のエリアと、首の動きの制限が分かったので、後は細かい触診と検査を繰り返し、緊張が固定している部分(筋肉)を探します。
首の付け根の歪みの元は、どうやら菱形筋と言う肩甲骨と背骨をつないでいる筋肉のようです。
菱形筋はかなり硬さが強く、緩むまで少し時間がかかりました。
菱形筋との繋がっている肩甲骨と胸椎にアプローチして緩む方向を丁寧に探し続けると、菱形筋が緩む方向が見つかりました。
菱形筋が緩んでくると、首の側面の緊張も連鎖して幾分緩んで来ました。

まだ首の緊張が十分緩んでいないので、その緊張の出所を探っていくと、首から肩甲骨へ向けて緊張の筋が現れています。
緊張の方向から肩甲挙筋だと思います。
肩甲挙筋の緊張の方向を正確に探し、緩むポイントでしばらく待つと、だんだんと緩んで来ました。
これで首の両サイドの硬さは完全に消えたので、首を動かしてもらうと、最初の張りは無くなったようです。
とりあえず施術後のチェックでは問題無さそうでしたが、夜の睡眠時にどうかは分かりません。
しばらく様子を見てもらったところ、その後は寝返りを打っても首がつらくなくなったそうです。
ついでに体の力みも抜けて、腰の調子も良くなったそうです。

睡眠は脳の休息のためでもありますが、体を治す(あるいは成長させる)時間でもあります。
本当に大事な時間です。
その大事な睡眠が、「寝返りを打てない」と言うだけのことで、かえって体を疲労させ、壊してしまう時間になってしまうのは、とてももったいないことです。
良い睡眠を十分な時間とって身体を健康に保つためにも、睡眠を妨げている要因は出来るだけ取り除いておきましょう。

2018/12/14作成(2021.09更新)