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整体よもやま話

不眠とうつと体の緊張

1年以上前から首肩コリが強くなり不眠になってしまった女性。病院では軽いうつと診断され、睡眠薬と漢方薬を処方しても不眠症らい飲み続けていたそうです。薬のおかげで当初のひどいコリ感は軽減し眠ることは出来るようになったのですが、睡眠薬が無いと眠れない状態になっていました。

来院時は首~肩、背中や腰全体、両腕両脚に強いコリ感を感じていました。当初は顎にも痛みがあったそうでが、顎の痛みはおさまっていました。この症状のはっきりとした原因は特には思い当たらないそうです。

体を観ていくと、訴えの通り全身の筋肉に必要以上の緊張が出ています。仰向けに寝た状態でも緊張が持続しています。自律神経失調症やうつと診断されたかたをたくさん観てきましたが、緊張が抜けなくなって身体が悲鳴を上げているかたが多いようです。

「力を抜けばいいのに」と健康なかたは思うでしょうが、本人が意識して力を入れているわけではないので、意識しても抜くことは出来ません。睡眠薬には筋肉の緊張を弛緩させる作用もあるので、薬を飲んでいなければもっと強い緊張が出ていたのかもしれません。

症状は1年以上継続しており緊張はほぼ全身です。体の状態から判断してじっくり時間をかけて施術していく方針で進めることにしました。
まずは体の中でも動きが大きく、体を柔らかく動かすのに重要な股関節周囲と肩関節周囲の緊張を取ることからはじめました。

施術を始めて3回目の頃、股関節・肩関節周辺も緊張が取れてきて、症状もそれに伴い軽快してきました。昼に少し眠気が起きるようになり、夜も自然と眠くなるようになって来たそうです。また、体をなるべく楽に使えるように体の動かし方のセオリー(基本になる重心移動の仕方)も指導しながら、施術間隔を2週間置きに広げて行きました。施術範囲も更に広範囲に広げ(胸椎、肋骨、四肢末端、頸部へ)、施術開始2か月目には毎日飲んでいる睡眠薬の量を半部にしても眠れるようになってきました。

一か所二か所の偏った緊張があるのではなく、全身に緊張が広がっているので、とにかく見つかった異常緊張を一つでも多くとる事に専念しました。最初に症状を出した首・肩周辺の斜角筋、肩甲挙筋、僧帽筋の緊張はなかなか取れにくかったのですが、これが緩んで来るとさらに調子は良くなり、施術5か月目に睡眠薬を飲まなくても眠れるようになりました。もう不眠に関しては寛解としても良さそうになりました。
時々首や臀部の凝りが強くなることもあるようなので、体調の継続観察と本人の希望もあり1~2ヶ月に一度のペースで施術を行う事になりました。

ストレスや心配ごとで心(意識)が緊張するから体も緊張するのだと思うかも知れませんが、体が緊張しているから心(意識)が緊張するほうがもしかしたら正解なのかもしれません。心(脳)は常に体の状態を読み取っているわけですから、体が治ると心が治るのも当たり前のように思えます。

2018/12/04作成(2021.01更新)