研究書物 -

10 - 武術・身体操法の本

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大東流合気柔術-六方会創立30周年記念増補版
-岡本正剛(著)
大東流合気柔術の技術解説本です。この本はあたりでした。全般写真とその動きの解説なのですが、その写真が良い。見たい瞬間を見事に捕えています。研究するのにとっても役に立ちました。

合気・奇跡の解読
-高岡 英夫 (著)
この本は合気道の技「合気挙げ」を例に取り、そのメカニズムを物理学的に考察している。
私はこういう書き方をした本が好きだ。感覚的な事は言葉で説明しにくい。でも、物理学的にその動きを説明できれば、説明にあいまいさが無いので、読み手が理解さえ出来ればみな同じ動きをイメージできると思う。この本はそういう意味で、非常に良かった。

究極の身体
-高岡英夫(著)
理にかなった身体の動かし方をスポーツや古武術、動物の動きから解説されています。体の動きの研究に役立つ本です。
目次より抜粋)
身体組織を一つ一つのパーツでとらえ直す、イチローの進化=肩肋分化、人間の身体の中には魚が棲んでいる-魚体構造理論、魚類の身体運動を支える二つのメカニズム、人間が重心を感知しなければならない理由、脱力とは何か-「力んでいる」と「ゆるんでいる」、二種類の余計な力と拘束-拮抗筋と筋肉立ち、ユラユラ、スーッと立つ「究極の身体」の立ち方、道具の重さを最大限利用する被制御系運動、意識を集中させるとその周辺の筋肉の活動性が高まる、筋肉がついても意識が通らなければ使えない、哺乳類が爬虫類より進化した点とは、人間の身体は、進化の頂点!、身体の本当の中心はどこになる?、腰椎につながっている筋肉がガイドラインとなる、「究極の身体」では多重中心構造になる、「神」と呼ばれた男のメカニズム、ジャンプの秘密、反応速度-脊椎超反応力、ジョーダンの始動性=ゼロ発進加速、振り子運動とターン動作

武術革命―真の達人に迫る超人間学
-日野晃(著)
武術とは?強さとは?そういった観点から著者の経験や、研究結果が書かれています。全て著者が経験し実践している内容なので、説得力があります。何度も読み返した本です。

使える武術 (ちくま新書)
-長野 峻也(著)
ネットで「なぜ空手の正拳突きの型は拳を捻るのか?」を調べていてこの本が引っかかりました。結構面白かったです。私がいだいて来た空手や合気道などの武術に対するいくつかの疑問が、この本の中に同じように書かれていたので。面白かった所を目次からいくつか抜粋すると、
・呼吸とリズムと気合当て・「気」は危険・空手の突きはなぜ、ひねるのか?・護身術は危険を回避するもの・発勁パフォーマンスの真実・対すれば相和す「合気」の真相・武術は、じつは強くなることを求めてはいない
説明が甘いところも多く感じましたが、同感できるところも多くすぐ読み終えれる本なので一読おすすめします。

武道の心で日常を生きる―「身体脳」を鍛えて、肚を据える
宇城憲治(著)
著者の宇城氏が、おそらくセミナーで話し、実施しているであろう内容がまとめられた本です。理論的な説明はほとんどありません。著者は「気」という概念を説明で使うので、論理的な説明が少なくなっているようです。

もっとうまくなる!合気道
-植芝守央(著)
この手の道主の本は他にも沢山ありますが、この本が一番です。技の解説もわかりやすく、足運びがイラストで記載されており動き方がイメージしやすくなっています。初心者が 一冊買うならこの本がおすすめです。

DVDで見て、学ぶ 身体づかいの「理」を究める!<実践>合気道入門(DVD付) 
-佐原 文東 (著)
崩しのパターンを変えて説明してあったり、細かい点は付属のDVDで見ることが出来ます。初心者には袴の履き方や帯の結び方なども書かれていて親切。

古武術で蘇えるカラダ―写真と図解実践!今すぐできる
ー甲野善紀(著)
甲野氏の井桁術理 が分かりやすく解説されています。

古の武術を知れば動きが変わるカラダが変わる―NHK人間講座『古の武術に学ぶ』の甲野善紀・34の技をDVD120分収録! 
NHK人間講座「古の武術に学ぶ」のDVDが付いていて、これが欲しくて買いました。DVDには番組で放送されなかった技の映像もあってお得です。

物理学で合気に迫る 身体「崩し」の構造
ー保江 邦夫 (著)
 難しい物理学の法則をわりとわかりやすく書いている本でした。力の作用点を移動させる・力の支点を移動させる・力の作用点を察知させない・慣性モーメントの大小・二重回転の威力と腕のローラー回転・慣性の法則と慣性力・内力と外力の違い・重力を活用などが解説されています。これらの法則すべてが「合気」による「崩し」と言うことではなく、合気が使えなくても似たような感じで「崩せる」方法があるよと考えればいいようです。「合気」についてはまた別の本があるようで、そちらを参照となっていました。

佐川幸義先生伝 大東流合気の真実
ー高橋 賢(著)
佐川幸義氏の貴重な写真が豊富に掲載されています。佐川氏は動画はもちろん写真もあまり残っていないようなので、資料的な本としてかなり価値があります。本の内容はお弟子さんが佐川氏について書いているので、佐川氏が語ったであろう言葉は載っていますが、その本意まではわかりません。やはり佐川氏自ら書いた本があれば1番ですね。

養神館合気道 安藤毎夫師範 真空の合気 第2巻武器術編 合気道原理を深める剣と杖 [DVD]
ー安藤毎夫(出演)
とても丁寧に動き方が解説されているのは養神館の特徴でしょう。教本のようなDVDです。初心者にもわかりやすいのではないでしょうか。

多田宏師範 合気道技法全集 第3巻 武器技編 [DVD]
講習会を撮影編集した感じの作りになっています。それぞれの技や動きに細かな説明はないので、初心者はちょっと難しいかもしれません。経験者には師範の動きから学ぶものが多いと思います。

合気道 絶対に崩せる「無力化」の手順 君にもできる「抜き」の技術(DVD付)
ー井上 強一 (著)
相手の力を無力化するために力の方向を変える「抜き」について書かれた本。技を楷書(基礎)、行書(上級者)、草書(抜きを使う)の3段階に分け解説。DVDにその具体的説明が丁寧にされているので、非常に分かりやすい。

気剣体一致の「創」 “見えない動き”を体現する武術的身体の創成
-黒田鉄山(著)-
武術指南書と言うよりか、黒田氏自らが今まで試行錯誤しながら武術の研究をしてきた内容が書かれている本。ある程度、柔術や剣術の稽古をしてきた人が読むと、ポイントごとにハッとひらめく言葉が書かれているが、素人は多分素通りする。

合気道真諦 - The Art of Aikido: Principles andEssential Techniques
- 植芝 吉祥丸 (著) -
値段はちょっとお高いですが、かなり重厚なつくりの本で、中は写真集のようなきれいな写真がいっぱい。ちなみに「真諦」とは、しんたい(しんてい とも読むようです)と読みます。意味は、仏語。絶対不変の真理。究極の真実。だそうです。
中身の割り振りを簡単に書いておくと、約40ページがきれいなカラー写真で二代目道主(吉祥丸)が被写体の写真で、二代目道主の言葉と共に掲載されていて、なかなかかっこいい写真です。 約120ページが、「心之抄」と「技術之部」に分かれて合気道を解説。この120ページがすごくいいです。二代目道主(吉祥丸)執筆の文章で、合気道をやっている人だったらそう難しく無く読めます。合気道が今の合気道になった経緯や合気道の理念、具体的な技術の解説など多面見なることが多く書かれていました。 約70ページが「歴史之部」と題して合気道の歴史をたどっています。この部分はどうやら二代目道主(吉祥丸)ではなく作家さんが書いた文章を載せてるのかな?作家(歴史之部)って書いてあるので多分。文章を読んでもそんな感じで、ここの部分に関しては他の本でも似たようなことが何度も書かれているのでそんなに目新しい感じはしません。 こんな感じでしょうか。
やはり、二代目道主(吉祥丸)の文章のところが合気道をやってるものとしてはダイレクトに響いてきます。なるほどと思うところが多々ありました。初段取った人なんかには是非読んでももらいたい本の一冊です。
読んでいて、興味を引いた文をちょっと引用。
「盛平の膂力(りょりょく)は、決して大柄な人ではなかったにもかかわらず、普通の樹木ならば根こそぎ倒してしまうほどのものであったが、加えて感受性も、人並外れて豊かであった。天啓という言葉があるが、まさにそのように、盛平は合気道の真髄をばらばらとまき散らした。現在の合気道は、植芝盛平が天啓のようにひらめく自らの直感を、折につけまき散らしたものを拾い集め、戦後私たちが理論化したものである。合気道は、植芝盛平がその天才をもって創立したもの、即ち植芝盛平のエキスそのものである。」
著者である、植芝 吉祥丸 二代目道主(植芝盛平の息子)の言葉です。時が流れる中で、時々現れる「天才」と呼ばれる人達。でも、その天才だけではきっと一代限りで終わってしまうのかもしれない。その天才の技術を受け継ぎ体系づける人たちがいて初めて、広く世間に世界にまで広まるのだろうなあと思う。 ”ばらばらまき散らした”って表現が、二代目道主の「苦労したんだぞっ!」ていう心の声が表れてる感じがした。

合気道――稽古とこころ (現代に生きる調和の武道)
-植芝守央 (著)-
とても面白かったです。 目次は
①歴史ー合気道のあゆみ・・約40ページ
②稽古とこころ・・約110ページ
③道統・・約80ページ の3部構成になっています。
①はいわゆる「合気道」の歴史が年表に沿って書かれています。ここの内容は多くの本やWikipediaなどのネット情報でも見られるものと同じです。②がとても良かったです。特に読んでほしい対象は、合気道を始めて1年~3年あたりの方かなと思いました。このころに多くの方がぶつかる悩みや疑問に対して、それぞれ具体的に三代目道主としての回答が書かれていました。私も通ってきた悩みや疑問がドンピシャ書かれていました。なんだかんだと自分なりに回答を出してやってきましたが、改めて道主の考えと比較出来てとても勉強になりました。③は三代目道主から見た開祖と二代目道主。つまり「孫として」あるいは「息子として」の目線から見た思い出や歴史、考えなどが書かれています。弟子たちや周辺の人たちから見た開祖や二代目道主の話はいくつか読んだのですが、孫、息子としての目線で書かれた内容はそれとは少し違って、とても興味深く、新鮮でした。本の中ではいくつかの技の分解写真や解説が掲載されてはいますが、この本は各技の技術書ではなく、総合して合気道の位置づけや考え、理念、またその歴史と継承が三代目道主の目線で分かりやすく解説された本です。 最新の本だけあって、非常に分かりやすく、その上自分の経験にもドンピシャはまる内容の本でした。